クレジットカードの賢い返済方法:キャッシング・クレジットカードの基礎知識

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クレジットカードの賢い返済方法

一括払いの落とし穴

 支払の基本は、手数料なしの一括。一括で払える範囲の金額で利用するクセをつけておけば、特に問題ないことかと思います。が、一括払いにも大きな落とし穴が潜んでいます。

 ●実際にあった怖い話し

 こんな話があります。毎月10万から20万は軽くカード利用をしていた田中さんの場合(仮)。

 特に延滞もなく、きちんと支払を続けていたので、カード会社から「優良会員」扱いを受けるほど、よいお客さんだったのですが、この田中さん、入院を気に、会社を退職することになったのです。

 あればあるだけ使う、という生活をしていたので当然貯金もほとんどなし。しかも、利用はすべて、手数料のかからない一括払いのみだったので、さあ大変です。

 翌月、その翌月と2ヶ月に渡って、10万~20万の請求が。生活費以外に払えるわけもなくはじめて延滞。

 「分割で払いますので、分割にしてください!」と掛け合ったときはすでに遅し。

 「請求が出たあとには、変更できません!」の一点張り。

 田中さんは、優良会員から、一気に要注意人物になってしまったのです。そして、お約束のように、キャッシング、カードローン、消費者金融、と手を出していったのでした。

 実は、ちょっと知識があるだけで消費者金融に手をださずとも返済ができたはずなのです。そう、一括払いにしていても、請求が確定するまでにカード会社に連絡すれば、あとから分割払いやリボ払いにできることを、このときの田中さんは知らなかったのです。

 「リボは手数料が取られてもったいない」という思い込みから、「リボは使わない!」と決めていた田中さんは、リボに関しての知識を一切もっておらず、その結果、無知により自らの首をしめることになったのです。

 その後田中さんは、延滞分をすべて返し終え、一括ではなく、分割払い、リボ払いもうまく使うことで、生活費を確保しながら、延滞することもなくクレジットカードに助けられながら生活をしているということです。
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賢い一括払いのしかた

 一括払いが一番いい、という神話は、あくまで「支払能力の範囲内」で「ゆとりがある」ことが基本です。

 突然のリストラ、病気による退職など、人生なにがおこるかわかりません。突然の減給、あてにしていたボーナスがでなかった、など、先々のお金をあてにした一括払いは、結構危険だというのが、おわかりいただけたと思います。

 普段から心がける点としては、

 ・ぎりぎりいっぱい使わない。

 ・何かあった場合の備えをしておく

 20代ならお給料の3ヶ月分、30代なら6ヶ月分が許容範囲と言われています。

 これを守り、一括払いをする場合は、支払がきつくない程度の額で抑えた使い方を心がけましょう。
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リボ払いと分割払い、どっちがオトク?

 リボ払いと分割払い、一見似たようなこの2つ、実はそれぞれ特徴があります。

 金利のパーセンテージが同じで設定してある会社が多いので、リボ払いと分割払い、「どっちがオトクなの!」と疑問に思ってしまう方もいらっしゃるでしょう。

 リボとは・・・支払額が一定で、使えば使うだけ支払が延びる特長があります。

 メリット:支払う金額が一定なので、管理がしやすい点。請求額が多すぎで支払えない、ということにはなりません。

 デメリット:使えば使うほど、支払を先延ばしにしているだけなので、延々と支払を続けなくてはいけない点。支払が続く限り、金利手数料はかかります。


 分割とは・・・回数=期限までに支払う方法。

 メリット:決めた期限までに支払を終えることができる点。

 デメリット:分割払いをいくつもした場合、一回に支払う額が多くなる点。

 つまり、それぞれ違う良さがあるということです。

 どちらにするのか、利用する前に、月々の支払金額や支払期間をいくつものパターンで、シミュレーションしてみましょう。あらかじめ金利手数料と支払終了時期がわかっておくと、あとあとの管理・使いかたに差がでてくるものです。

 最終的には、支払終了期限に重きをおくのか、多少金利はかさんでも、月々のキャッシュフローを押さえるべきなのか、など自分の状況に応じて選ぶことがなによりも大事なポイントです。
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2回払いがお得

 2回払い、ぜひ知っておきたい、かなり「使える」支払方法の一つです。

 実は、ほとんどのカード会社で2回払いは、手数料なしで使えるようになりました。つまり、一括払いと同様、金利手数料がかからない、金額を2回に分けて支払える、という、なんともオトクな支払方法なのです。

 来月なら、支払に余裕があるんだけど、今はちょっときついな、というかた。一括ではなく、ぜひ2回払いをオススメします。

手数料がかかるところもありますので、かからないかどうかは、カード会社に問い合わせてみてください。
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オンライン画面の賢い利用方法

 自分のカード利用状況や、締め日ギリギリで支払い方法を変更したい!支払い金額を変更したい!そんなときに便利なのが、オンライン管理画面です。

 例えば、JCBなら「MyJCB」、シティカードなら「シティカードオンライン」など、自分のカードの利用状況やカード利用可能残高などが確認できるだけでなく、住所などの諸変更や、支払い方法、支払い金額の変更ができたりできるようになっています。

 仕事のちょっとした空き時間にオンラインで自分で変更をかけたり、帰宅後、夜中でも、オンラインで自分の利用状況を確認しながら、支払いプランを調整、変更することが可能なので、非常に便利です。

 仕事をしている人であれば、日中、カード会社に電話で問合せするのは難しいでしょうから、もってこいです。なかなかオペレータにつながらないとイライラすることもありませんし、自動音声に従っての手続きで、時間を食うことも避けられます。時間も節約できて一石二鳥です。

 支払い明細が送られてきてはじめて、「使いすぎた!」「支払いがキツイ・・・」なんて慌てないで済むように、普段からこまめに利用状況を確認し、使いすぎたと思ったら利用を押さえたり、すでに利用した分の支払い方法を変えてみたりすることで、毎月ゆとりのある支払い方を自分でコントロールしてみてください。

 請求書がきてからでは、支払いが確定してしまっているので変更がききません。請求が確定する前に、自分自身で支払いをコントロールできるようになるとカードの利用も楽しくなってくることでしょう。
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本人が死亡した場合の残りの返済について

 クレジットカードの所持者が死亡した場合、返済はどうなるのでしょうか。

 先に答えを言うと、「払わなくてもよい」という免除の制度が二つあります。

 【クレジットセーバーサービス】

 Nicosカードで取り扱っている「クレジットセーバー」という保険サービスがあります。思いがけないアクシデントで会員が死亡したり、支払いができないほどの重度の障害・難病になった場合、それまでの利用代金を支払わなくてもいい、というものです。

 【リボルビング払い専用に限り免除】

 シティカードなどで扱っているもので、リボルビング払い専用に設定している会員の利用分については、もし死亡した場合支払わなくてもよいことになっているものがあります。

 免除制度を取り入れていないカードのほうが多いわけですが、こういったユニークな免除制度を導入しているカードもありますので、もし生命保険に入っていないなど不安がある人は、免除サービスのあるカードを選ぶと万一の時も安心して使えます。

※情報が変わっている場合もありますので、必ずカード会社にご確認ください。
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