クレジットカードの審査基準について:キャッシング・クレジットカードの基礎知識

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クレジットカードの審査基準について

カードにはなぜ審査があるのか

 そもそも、クレジットカードには、なぜ審査があるのでしょうか?

 誰でもがカードを持てればいいのですが、そうもいきません。クレジットカードは、いえば、後払い制。カード会社は立替をしているだけなので、かならず「返済」してくれるとわかっている人にしかカード発行したくないのです。

 ですから、あらかじめ、カードを持ちたいという人の経済力、支払能力を、いくつもの項目から判断するため、事前に「審査」をするわけです。

 要は、「この人なら返済してもらえる」とカード会社に思ってもらえればカードを発行してもらえる、と言えます。
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申し込み方法

 クレジットカードの具体的な申し込み手順です

 ・店頭
 ・郵送
 ・オンライン

 この3種類のなかから選べるところがほとんどです。ではそれぞれの申込方法の特長を見ていきます。

 店頭:
 大学生協、本屋、デパート、スーパー、郵便局などでキャンペーン中にその場で申し込みをすることができるものです。だいたいキャンペーンをおこなっている場所の提携カードだったりするので、その店舗をよく利用するひとは、話しを聞くだけでも損はないでしょう。また、その場にキャンペーンのお兄さんやお姉さんがついているので、書類の書き方がわからなくても、聞きながら書けるので、はじめてカードを申込む人は安心かもしれません。ただ、アルバイトが多いので、カード会社によっては知識不足のキャンペーンスタッフもいます。特典、年会費などの説明はきちんと書面で確認しましょう!

 郵送:
 銀行ATM、郵便局、などでカード申込書類がおいてあります。欲しいカードの書類をとって、必要事項を記入し郵送して申込となります。キャンペーンで人に付きまとわれなくて済むので、自分ひとりでやりたいという人に向いています。

 オンライン:
 家でひとりでできる、受付時間を気にせず好きな時間に申込める、など利便性は一番です。

 忙しい人やカード申込に慣れている人に向いていると言えます。ネット上での情報漏えいには気をつける必要がありますので、最低限、個人情報を送信する前にSSLを使っているかどうか確認はしておきましょう。カードによっては、オンライン申込専用になっている場合(ネット決済専用カード)や、法人カードは会社に電話での問合せが先、という会社もあります。

 また、ネットで申込んだ場合のみ、年会費初年度無料など、申込方法によって特典がつく場合もあるので、作りたいカードをどの方法で申込むのがベストかをよく吟味して申込みましょう。
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発行までの流れと時間

 基本的な発行までの流れはこうです。

 ①必要事項を書いて申込む。

 ②カード会社による発行審査を待つ。
(在籍確認として自宅や勤務先にカード会社から電話がくると思ってください。)

 ③審査に通ると、本人確認書類が自宅に送られてくる。
(審査に通らない場合もあります。なぜ通らなかったかの理由は教えてくれません。)

 ④送られてきた書類に必要事項を記入し、ハンコを押す。
(引落し口座に登録してある印鑑と同じもので押してください。印鑑が違う場合は、書類に不備があるとして送り返されてきます)

 ⑤本人確認書類と一緒に書類を返送する。
(本人確認書類は、免許証、保険証、パスポートなど。住民票は第3者でも手に入れることができるので、本人確認書類と認めない、という会社もあります)

 ★いま住んでいる住所と本人確認書類の住所が違う場合は、水道、電気、ガスなどの公共料金の請求書のコピーも同封します。携帯電話の請求書ではNGです。

 ⑥2週間~1ヶ月でカードが自宅に送られてくる。(即日発行のぞく)

 という流れです。

 即日発行、1週間程度で発行してくれるカード会社も増えていますが、だいたい1ヶ月くらいは余裕を持って申込むといいです。また、本人確認書類と現住所が同じになるよう、日頃から、住所変更などはまめにしておきましょう。
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クレジットカードの審査基準①信用・過去の履歴など

 カード発行の審査基準を知っておけば、自分が通りやすいカードかどれか、通りにくいカードはどれか、あらかじめ目安をつけやすくなるはず。自分が通りやすそうなカードを選んで申込めば、審査に通る確率が高くなります。

 そもそもクレジット(Credit)とは「信用」の意味です。クレジットカードは、「信用」から成り立っているカードなのです。

 では、「信用」とは何かというと、ずばり、支払能力です。これを業界では「与信」と言います。

 「与信」は各個人の情報を総合的にスコア化され、各カード会社は「与信」スコアに応じて、何点以上のひとは合格、何点以下の人は不合格、と判定を出しています。

 「与信」のスコアとなる項目には、

 ・申込書類に書いてある情報

 ・過去のカード利用状況、他社カードの利用状況、借入金額、ローン返済状況など

 があります。

 他社カードの利用状況、借入金額、ローン返済状況などは、各カード会社が信用情報センターに問い合わせれば閲覧することができます。

 申込んだ人が何枚カードをもっているか、合計の限度額はいくらか、過去に延滞履歴がないか、なども、重要な判断材料とされています。
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クレジットカードの審査基準②生活が安定しているかどうか

 具体的に、審査基準で重要視される項目は、「年齢、職業、年収」といわれています。

 年齢:最低18歳以上。20歳以上がほとんど。カードのステータス、限度額が大きくなるものは、25歳以上や30歳以上を基準にしています。

 職業:大事なのは、定職についているかどうか。ただし、契約社員・派遣、パートの場合であっても1年契約の場合は、ポイントが高いようです。

 年収:就業形態と同様、「継続性」がポイント。収入額よりも、継続して安定した収入があるかどうかが重視されます。

 とつぜん、返済できなくなる状況になられると、立替しているカード会社としては困るわけなので、安定して収入を得ている人を重視するのは当然といえます。
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審査に通りにくい人

 「年齢、就業形態、年収」に問題がないのに、審査に落ちた。という人は少なくありません。その場合、考えられる理由は二つです。

 ・過去に延滞履歴がある

 過去に延滞したひとは、また延滞するリスクがあると考えるため、審査に通らない可能性が大きいです。過去自己破産など債務整理をした人も同様です。

 ・延滞がないが、手持ちのカード枚数が多い

 過去延滞をしたことがなくても、今もっているカードの枚数が多ければ、それだけ審査に通りにくくなります。

 手持ちのカードすべての限度額を合計した金額が、あなたの年齢、年収に見合っていないと判断されれば、通りません。たとえカードを使っていなかったとしてもです。もっているだけで、最高限度額分が「与信」枠として計算されます。

 また、

 ・住所をよく変更している

 ・勤続年数が短い

 ・電話番号が携帯しかない

 など「不安定」要素が高い状態をカード会社は嫌います。

 なぜなら、支払が遅れた場合など、本人と連絡がとれなくなれば、支払を請求できないからです。住所が変わる、勤務先も変わる、電話も携帯だけ(番号を変えたら追いかけられない)、と揃っていたら、カード会社にとってはかなりリスキーです。

 とはいえ、最近は転職したり、携帯しかもっていない、という場合もあると思うので、携帯番号しかない場合は、実家の住所と電話もあわせて書いておく、とか、転職する前にカードを申込んでおくなど、工夫をする必要があります。
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審査が通りやすい人

 審査が通りにくい人もいれば、通りやすい人もいます。カンタンにいえば、「安定性」「継続性」があるひと。

 ・居住年数が長い

 持ち家がベスト。持ち家があるのに気軽に引っ越すなんて考えにくいからです

 ・勤続年数が長い

 転職によるリスクが少ないため、継続して安定した収入を確保していると判断されます。もし、登録した携帯番号が変わっても、会社に問合せれば、本人と連絡がつくので安心です。

 そのほかにはカードの利用状況も関係してきます。

 ・過去に延滞がない

 過去にきちんと支払ってきた、という実績があるのは大事です。かならず返してくれる、という信用が高まるからです。逆に、年収がどれだけ高くて支払能力があっても、実際の支払が遅れている人は、信用が落ちます

 ・カードを月々よく使っている

 カードは使ってもらってこそ、カード会社も利益につながります。発行しただけで全く使っていない人よりも、小額でも毎月使ってくれるお客は、カード会社にとってよいお客です。利用額、利用頻度、ともに高ければ、カード会社にとっては「優良顧客」です。よいお客にはカードをもっと使ってもらえるように、カード会社は優遇、サービスもしてくれます。もちろん延滞がなく支払がきちんとしているのが前提です。

 要は、「カードを使ってくれる」「使ったらキチンと返してくれる」という当たり前のことです。

 「年齢、職業、年収」が足りないとか、転職して就業期間が短い、というひとは、なるべく、今あるカードを「使う」こと、そしてきちんと「返済する」ことで信用を積み上げていけば、審査に通やすくなるはずです。
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カード利用歴はバレバレ

 過去の使用履歴をごまかそうとしてもムダです。全て筒抜けになっています。

 ◆全国信用情報センター連合会(全情連)⇔(株)テラネット

 他社でのクレジット、消費者ローンの利用状況を共有。

 ◆全国信用情報センター連合会(全情連)

 ◆CIC(Credit Information Center)・・・主な会員:信販・クレジット会社

 ◆銀行協会個人信用情報センター(全銀協)・・・主な会員:銀行等金融機関

 上記4機関で、「延滞等の情報」「紛失・盗難」「同姓同名の別人に関する本人申告コメント」の共有がされています。他社での利用状況、残高確認ができるしくみになっていますので、隠そうとしても無理です。
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