クレジットカードについて:キャッシング・クレジットカードの基礎知識

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クレジットカードについて

日本での発行状況について

 日本でのクレジットカードの発行状況はどんなものでしょうか?

 2003年時点で、2億5千万枚以上が発行(日本クレジット協会 統計参照)され、年々発行枚数は増加しています。日本の人口で単純計算すると、ひとりあたり2枚はもっていることになります。当然、カード審査の基準に満たない18歳未満、そしてカードになじみがない高齢のかたを除くので、実際には、ひとりあたり4枚、5枚、6枚、と持っている計算になります。(2004年3月の日本信販の調査によると、カード所有者のなかで、4枚以上持っている人が全体の21%もいるという結果が出ています)

 クレジットカードには、銀行系、信販系、流通系、石油系、などいくつか種類がありますが、一番発行枚数が多いのは、10年間かわらず銀行系クレジットカードです。ついで、流通系クレジットカードが、10年前に2位だった信販系を抜いて、発行枚数を伸ばしています。(日本クレジット産業協会「系統別発行枚数」参照)

 ・銀行系:【UCカード】【三井住友カード】【UFJカード】【DCカード】【シティバンク】など。

 ・流通系:【セゾン】、【OMC】、【イオン】など

 ・信販系:、【日本信販(NICOS)】、【オリエントコーポレーション(オリコ)】、【ジャックス】、【ライフ】など

 一般に、銀行系はカード審査が厳しいといわれていますが、発行枚数が一番なのは、興味深い現象と言えるでしょう。

 流通系は、デパート、スーパーなど、主婦やパートのかたでも持てるカードを発行しはじめたことから、発行枚数が伸びました。今までカードが作りにくかったひとも、カードを持つ選択肢が増えています。同時に、カードの種類が増えるということは、多くの情報のなかから、自分にあったものを選び、適切に活用する力を身につけることが大事になってくるのです。
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日本でのクレジットカードの利用状況について

 2億3千枚という発行枚数にくらべ、もっているカードをすべて使いこなしているひとは少ないのではないでしょうか。日本でのカード決済率は、まだ7%だといわれています。つまり、個人が買い物をする際、93%が現金でやりとりしているということになります。カード利用ができるお店が増えてきていますが、まだまだ現金がメイン、という状況です。  クレジットカードは、活用してこそ、そのメリットを享受できます。お隣の国、韓国では、ここ5年で、約60%のひとが、買い物の際、現金でなくクレジットで決済するというデータがあります。韓国の景気対策(個人消費)に一役買ったといわれていますが、同時に多重債務など弊害もでているようです。  クレジットカードは利用しなければ、メリットがありません。しかし、利用する場合は、適切に活用しなければその弊害は多大です。  自分に合ったカードを持つこと。そして、適切に、賢い使い方をすること。これが基本です。
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クレジットカードの仕組みについて

 当たり前のことですが、つい忘れがちなクレジットカードの仕組みについてです。

 クレジットカードは、お店で買い物をするとき、カードを提示するだけで、お金を自分で払う前に、品物を手にしたり、サービスを利用することができるものです。(実際には、カードが使える状態かどうか、持ち主本人が使っているか、などのチェック、サインが必要です。)

 買い物代金は、カードの持ち主に代わって、クレジットカード会社が立替をしてくれている状態と考えてください。当然、いつかはカードの持ち主は、クレジットカード会社に買い物代金を返さなくてはいけません。当たり前のことですが、つい忘れがちのことです。

 「いつ返す」、かはカード会社が指定した日が基本です。支払回数と支払う金額については、カード会社の条件のなかから、カードの持ち主が選ぶことができます。
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カード利用者のメリット

 クレジットカードを持つことで、メリットはあるのでしょうか?

 答えは、クレジットカードを利用するメリットは計り知れない、ということです。

 ・その場で現金が足りなくても買い物ができる

 ・現金をもたなくても買い物ができる

 ・細かい金額を払う面倒がなくなる

 ・現金の支払いを1ヶ月~2ヶ月後回しにできる

 ・現金一括では買えない大きな金額の品物も自分のものにすることができる

 ・大金を持ちあるく必要がないので安全

 ・軽くて薄いので携帯に便利

 ・IDカードの代わりになる

 ・キャッシュバック、ポイント還元などの特典がある

 ・海外旅行時の保険になる

 ・カード会員限定の商品、サービスが受けられる

 などなど、挙げだしたらきりがありません。

 特に一括払い(一部、2回払いも)は、手数料なしで上記のメリットが味わえるので、クレジットカードを利用しない手はありません。また、ゴールドカードなどステイタスとなるカードをもつと、買い物の際、お店から優遇してもらえたり、信用度が高くなったりもします。
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カード加盟店のメリット

 クレジットカードで支払ってもらうことで、何かお店が得することはあるのでしょうか?お店側からみたクレジットカードのメリットと何でしょうか。

 すべてのお店で、クレジットカードが使えるわけではありません。クレジットカード会社と「加盟店」契約を結んだお店で、クレジットカードが使えます。加盟店は、お客からは金利手数料などは取っていませんが、ただで、来客にカードを使ってもらえるわけではありません。

 お客のカード利用による売上額に応じて、クレジットカード会社に「手数料」(だいたい3~5%)を支払っています。つまり、カード会社に手数料を払ってでも、来客にカードを使ってもらったほうが、お店にとってはトク、とならなければ意味がないのです。(トクとなる状況のお店がカード会社と契約しています。)

 クレジットカードで支払うひとは、現金で払うひとよりも、一回あたりに使う単価が高いといわれていますから、それなりのカードを持てるということは、経済的に余裕があるという点で、お店にとっては、有力なお客となります。とくに、飲食、洋服などの娯楽費に高額使う傾向(衝動買いも手伝って)があるので、クレジット利用のお客を捕まえておきたい、というのが加盟店の見方です。

 特に、夜の飲み屋、バー、キャバクラ、高級クラブ、などは、手持ちの現金を気にせずに飲んでもらえる、利用額をあげることができる、飲み逃げを防げる、という点から、加盟店契約を結ぶお店が多いです。また、現金での購入だと買い渋るお客が多い、高級ブランドショップや高級家具、電化製品などを扱うお店も、カード会社と契約することで、来客の購買促進を図れるので、大きなメリットです。

 余談ですが、大型電気店でポイント還元をやっていますが、現金払いなら20%、クレジットカード払いなら15%還元、などとカード払いのほうが還元率が低くなっています。これは、加盟店がクレジットカード会社にはらう手数料分を差し引きしているとみることができます。
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クレジットカード会社のメリット

 クレジットカード会社は、カードの持ち主にかわって、立替払いをしてくれるのですが、いったいどこで利益を出しているのでしょうか。もちろん、企業ですから、当然、利益があるのでやっているわけです

 主な利益は次の4つです。

 ①会員からの年会費

 ②加盟店からの手数料

 ③ショッピングの分割、リボルビング払いなどの手数料

 ④キャッシング、カードローンの手数料

 ①の年会費については、無料のところも多くなってきました。初年度のみにとどまらず、年会費永久無料という会社まででてきています。その場合は、①がなくなるわけですから、それ以外の②~④で利益を出す必要があるわけです。

 年会費分に関しては、すべてのカード会社ではないですが、金利手数料に上乗せしたり、加盟店の手数料のパーセンテージをあげたりして調整している場合もあります。

 会員向けに、リボルビング払い・分割払いを促進するキャンペーンがあるのも、リボルビング専用カードがあるもの、キャッシング、カードローン機能をつけているクレジットカードが多いのも、利益をだす戦略の一環といえます。

 ・加盟店になってくれるお店を増やすこと(とくに、高額の商品を多くのお客が買ってくれるお店はカード会社にとって大事な加盟店といえます)

 ・カードを持っているひとがクレジットカードをたくさん利用してくれること

 これが、カード会社の利益につながります。また、カード発行するのにもお金がかかります。

 一枚あたり、100円。ICチップ内臓のカードだと300~500円程度です。それに加え、だいたいのカードに盗難保険、旅行保険など保険がついていますので、保険料もカード会社は負担しています(1枚あたり80円~100円程度)。ですから、カードをつくっても全く利用しないカードの持ち主は、カード会社にとっていいお客でないどころか、マイナスのお客です。

 「使わないからいいだろう」ではすみません。必然的に評価が下がりますので、次にカードをつくりたい、と思って申請しても通らないことが多くなるのです。カードのメリットを享受するには、カード会社に気に入ってもらうこともポイントです。たくさん利用して「優良会員」を目指しましょう。

 (もちろん自分のデメリットになることはする必要ありません。あくまで自分のメリットの範囲で。カードローンで借金しまくってカード会社に手数料をはらって喜ばせる、なんてことは絶対やめましょう。)
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