カタクリ:メディカルハーブ・アロマ事典

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カタクリ

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 カタクリ(片栗)はユリ科カタクリ属に属する多年草。

 比較的日光の差す落葉広葉樹林の林床に群生し、早春に下を向いた薄紫から桃色の花を咲かせる。春を告げる「スプリング・エフェメラル」の一つ。葉には帯紫色の模様がある。

 花の付けない片葉の葉の模様が鹿の子に似ているので「片葉鹿の子」。これが「カタカゴ」になり、さらに転化して「カタクリ」になった。また、実がクリのいがの中にある1つ1つの実に似ている事から、「片栗」と呼ばれるようになったという説もある。

 片栗の葉は長楕円形で、しばしば紫や白い斑点がある。頂部の大きい花は下向きに咲き、花弁は内側と外側にそれぞれ3枚ずつあり、花が開くと反転する。花の基部には紫褐色の模様がある。

 種子にアリの好むエライオソームという物質が付いていて、蟻に運んでもらうことによって増える。生育に適した場所に運ばれた種は翌年の春、発芽し細長い葉を出す。2年目からだんだん幅広い葉に成長し、開花するまで7~8年もかかる

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