ウツボグサ:メディカルハーブ・アロマ事典

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ウツボグサ

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 ウツボグサはあぜ道や山際の草地などに生育する多年生の草本。

 日本各地、東アジアの温帯に広く分布する。6月から盛夏にかけて特徴ある花序を出し、美しい花を咲かせる。和名の由来となっているウツボは弓矢の矢を収める「靫あるいは空穂」に形が似ている事に由来する。花穂の太い部分を矢の先端を入れる部分に見立てたのであろう。

 ウツボグサの茎は他のシソ科の植物と同様に断面は四角であり、本邦各地の山野に生える多年草。葉は対生し、披針形で縁に浅い鋸歯がある。花期6~8月。花穂を生薬カゴソウ(夏枯れ草)と称し、利尿および消炎薬として、腫物や浮腫に、また眼球の痛み、流涙などに用いる。

 名は靭草で、花穂の形が弓矢を入れる靭(うつぼ)に似ていることに因む。花序もよく見ると基本は四角形である。苞葉が密に対生しており、1つの苞葉に3つの花が咲くので、上から見ると合計12の花を数えることができる。地表に茎を伸ばして繁茂する。

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