オトギリソウ:メディカルハーブ・アロマ事典

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オトギリソウ

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 オトギリソウ(弟切草)は、オトギリソウ科オトギリソウ属 の多年生植物。日本全土から朝鮮半島、中国大陸の草地や山野に自生する。高さ20cm~60cmにまで生育し、夏に2cm程の黄色い花を咲かせる。

 葉の表面に褐色の油点が見られるが、これはヒペリシンという光作用性物質で、これを摂取した後に日光に当たると皮膚炎や浮腫を生じる。

 またオトギリソウにはタンニンが多く含まれており、全草を乾燥させたものを小連翹(しょうれんぎょう)と称して生薬として用いる。

 花山天皇の頃に名をはせた鷹匠の晴頼が,鷹を治療するための薬草を秘密にしておいたのに,弟がこれを漏らしてしまったので切り捨てたという故事から弟切草の名がついたと言われるように,古くから薬草として用いられていた。

 煎汁には止血,収斂作用があると言われている。漢方では全草を天日乾燥したものを小連翹(しょうれんぎょう)といい,この煎汁あるいはアルコール抽出液の湿布や塗布が神経痛やリューマチの薬として用いられる。

 ヨーロッパでは中世から聖ヨハネの日(6月24日)に薬草を集める風習があります.イギリスでは薬草として用いられるセイヨウオトギリが聖ヨハネの日の頃に黄色い花をつけることから,これをセントジョーンズワート(聖ヨハネの草)と呼んでいる。

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