ヒソップ:メディカルハーブ・アロマ事典

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ヒソップ

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 Hyssopヒソップの名はヘブライ語名のエソブ(Esob)に由来するといわれ、聖書にも何度か登場します。学名のOfficinalisオキシナリス(薬効)が示す通り古くから薬用ハーブとして利用されていました。また、ミツバチが好んでこの花に集まる事から、良質な養蜂植物としても利用されていました。

 消毒殺菌作用に優れているので、気管支炎や風邪の症状を緩和させるのに良く、風邪やインフルエンザにかかった時に飲むハーブティーとして有名です。濃く出したハーブティーでうがいをすると、ノドの痛みも和らぎ口の中もスッキリします。

 花だけをシロップに漬け込み、咳止めシロップに利用されることもあります。またハーブティーは、胃のもたれや、神経性の胃の症状にも、スッキリとした清涼感があるので、胃が弱っているときにもおすすめです。

 しかし、高血圧の人は大量に用いると、けいれんを引き起こすことがあるので、使用を避けられたほうが良いでしょう。

 【ハーブティーとして】
 脂っぽい食事の後をサッパリ。
 風邪で体力がなくなっている時。
 ブレンドティーで体も心もすっきりです。

 【お料理として】
 脂肪分の多い肉料理や生臭い魚料理を食べやすくするためスパイスとして。
 お菓子にも使われ、アップルパイや洋梨のシロップ煮に細かく刻んだ葉を散らすと一層甘さが引き立ち、味わい深くなります。

 その他、独特のクラシックな香りに人気があります。ハーブをお風呂に入れたり、精油なら5~6滴を、ひと握り分の極楽塩に混ぜてから、お風呂に入れると、ストレスによる疲れを緩和し、身体の細胞を活性化させて、とてもリフレッシュできます。

 [香り]
 温かくて甘みのある香り。

 [相性のいい精油]
 アンジェリカ、オレンジ、セロリ

 [植物の特徴]
 原産地は地中海沿岸諸国。60センチ強の草につく花と葉を蒸留してエッセンシャルオイル(精油)を抽出します。

 [芳香剤としての歴史]
 聖書の時代から浄化効果が認められていたようです。10世紀頃ヨーロッパに導入され、リキュールの成分として使われました。シラミ退治に使われたという記録もあります。

 [ヒーリング作用]
 強心作用、強壮作用、去痰作用

 [肌への効果]
 皮膚炎、湿疹などの痕をきれいに治します。

 [精神作用]
 精神を強く刺激して頭脳を明晰にし、感情を研ぎ澄まします。

 [身体的作用]
 刺激特性があるので病後の回復に役立ちます。呼吸器系のウイルス性疾患にも効果を発揮して、症状を軽くします。また循環器系にも作用して血圧を上昇させるほか、消化器系では腸内の寄生虫を駆除して脂肪の消化を助けます。

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