アンジェリカ:メディカルハーブ・アロマ事典

« アミリス(サンダルウッド) | メディカルハーブ・アロマ事典トップページ | イランイラン »

スポンサードリンク

アンジェリカ

anjerika.jpg
 アンジェリカ(Angelica spp.)は、セリ科、Angelica属(シシウド属)の植物群。アンゼリカともいう。

 北半球の広い範囲に分布している二年草または多年草で、ヨーロッパを中心に古くから薬用・食用のハーブとして用いられている。日本に原産するシシウドやアシタバもこの属の植物で、40種ほどが知られている。

 寒さに強いため、スカンジナビアでは貴重な野菜として利用される。 葉は大きく羽状の切れ込みがある。初夏に黄緑の散形の花序をつける。全草に甘味、ほろ苦味と強い芳香がある。

 ヨーロッパでは古くからこの芳香が悪魔を退け、病気を治すと信じられ、「天使のハーブ」、「聖霊の宿る根」とも呼ばれた。

 [香り]
 ジャコウに似たハーブ調の香り。

 [相性のいい精油]
 カモミール、グレープフルーツ、ゼラニウム

 [植物の特徴]
 背が高く、先端のとがった特徴的な葉をつける植物です。北欧やロシアの川や湖など水辺でよくみられます。エッセンシャルオイル(精油)の産地としてはイギリスやベルギーが有名です。

 [芳香剤としての歴史]
 16世紀に北アフリカからヨーロッパに広がったといわれます。以後、フランスのリキュール類やジン、香水の香りづけに重宝されてきました。砂糖漬けにしてケーキの飾りやお菓子類にも使われています。

 [ヒーリング作用]
 強肝作用、強壮作用、去痰作用

 [肌への効果]
 抗炎症作用のほか、さまざまな肌のトラブルに有効といわれます。

 [精神作用]
 疲労回復、ストレス解消の作用があります。精神的なリラックスに効果的。

 [身体的作用]
 体内に入った蛇の毒を無毒化します。頭痛・歯痛といった痛みを取り去ることでも評判です。一般にはリンパ系を活発化し、代謝をあげて体を浄化する働きがあります。胃潰瘍や消化不良など消化器系の不振にも有効なほか、神経性の食欲減退にも有効です。

 さらに女性ホルモン(エストロゲン)の生産を促すことから、生理不順や生理痛にも効果があります。不妊治療中の人(男女とも)に使われることもあります。

スポンサードリンク