カンファー:メディカルハーブ・アロマ事典

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カンファー

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 カンファーとはウコンに含まれる成分のひとつで、いわゆる精油と総称されるもののひとつになります。

 カンファーは、ドイツ語読みでは「カンフル」と呼ばれます。いわゆる「カンフル剤」の「カンフル」と同一のものなのです。

 ちなみに、日本語では「樟脳」とも言います。ケトン類に含まれる芳香成分の一つで、古くから防虫剤の原料として知られており、その香りには、ちょっと懐かしさを感じるかもしれません。

 カンファーは、クスノキの根や葉、枝などを蒸したり煮たりして、抽出されます。

 【詳細】
 血行促進作用や鎮痛作用、消炎作用などがあるために主に外用医薬品の成分として使用されている。かつては強心剤としても使用されていたため、現在でも駄目になりかけた物事を復活させるために使用される手段を比喩的に「カンフル剤」と呼ぶことがある。

 その他にも香料の成分としても使用されている。 また人形や衣服の防虫剤、また防腐剤、花火の添加剤としても使用されている。樟脳は皮膚から容易に吸収され、そのときにメントールと同じようなスーッとする感じをもたらし、わずかに局部麻酔のような働きがある。しかし、飲み込んだ場合には有毒であり、発作、精神錯乱、炎症および神経と筋肉の障害の原因になりうる。

 また、かつてはセルロイドの可塑剤として非常に大量に使用されていた。日本は台湾においてクスノキのプランテーションを経営していたため、20世紀はじめには世界最大の生産国であった。しかし1920年代に入ると化学合成品が開発されて押されるようになり、やがてセルロイドに代わるプラスチックが出現してこの用途はほとんど無くなった。

 [香り]
 しみとおるようなフレッシュな香り。

 [相性のいい精油]
 カモミール、カユプテ、バジル

 [植物の特徴]
 原産地はボルネオ諸島やスマトラ諸島、それに中国など。クスノキの一種で、高さ30メートルくらいまで生長します。エッセンシャルオイル(精油)は樹齢50年以上の木から採油されます。

 [芳香剤としての歴史]
 昔から強い芳香を出す木として船や寺院の建材として使われてきました。防腐作用も強く、死体の保存にも使用されました。芳香剤、殺虫剤として世界的に使われています。

 [ヒーリング作用]
 引赤作用、緩下作用、強心作用

 [肌への効果]
 ほてった肌を冷ますほか、脂性肌のトラブル(にきびなど)を治す効果があります。

 [精神作用]
 刺激性でありながらリラックス効果もあるため、抑うつ症状を和らげるほか、病後の回復期の心理を高揚させます。

 [身体的作用]
 体のバランスを整えます。心臓に働きかけて血液の循環をよくするほか、呼吸を楽にします。体温を調節する働きもあります。肩凝りなどにも効果的で、リウマチの症状を和らげます。

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