イランイラン:メディカルハーブ・アロマ事典

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イランイラン

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 イランイランはイランイランノキ(Cananga odorata バンレイシ科カナンガ属/イランイランノキ属)の花および花からとれる香油の名。

 イランイランノキは平均12メートルの樹高に達する。直射日光あるいは部分光によって生育し、原産地である熱帯多雨林の酸性土を好む。葉は長くなめらかで光沢がある。花(すなわちイランイラン)は黄緑色あるいは淡紅色で、ヒトデのように巻き上がり縮れた形状。非常に薫り高い精油を得ることができる。

 イランイランという語はタガログ語由来 (ilang-ilang) であるが香気を意味する語ではない。

 [香り]
 エキゾチックなフローラルの香り。

 [相性のいい精油]
 オレンジ、グレープフルーツ、サンダルウッド

 [植物の特徴]
 植物の原産地はセイシェル、タヒチ、フィリピンなどの南洋諸島。さまざまな色の美しい花を咲かせますが、蒸留したとき最も高品質のエッセンシャルオイル(精油)を得られるのは黄色い花の木です。

 [芳香剤としての歴史]
 洋の東西を問わず、昔からイランイランの精油は他の精油とまぜて女性用の整髪料に使われてきました。19世紀まではフィリピンが精油の輸出で圧倒的強さをみせていましたが、現在では高級香水にひろく使われています。

 [ヒーリング作用]
 血圧降下作用、抗うつ作用、催淫作用

 [肌への効果]
 脂性肌にも乾燥肌にも使えるのが魅力。頭皮に使えば髪の毛の成長を促します。ただし皮膚炎を起こした肌には使用しないこと。

 [精神作用]
 アドレナリンを抑制してリラックスさせる働きがあるので、怒りやショックを和らげます。

 [身体的作用]
 ホルモンのバランスを整える作用があり、生殖器系の働きを促すほか、性的障害にも効き目を発揮します。また呼吸や血圧を整える働きもあり、神経系をリラックスさせます。ただし長時間使用すると逆効果をもたらすことがあるので注意が必要です。

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