マンダリン:メディカルハーブ・アロマ事典

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マンダリン

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 マンダリンは柑橘の中でミカン類に属する植物の総称として用いられる。常緑低木で白い花をつけ、秋から冬に食用となる果実をつける。 果皮が薄く手でむくことができるのが特徴である。

 マンダリンの原産地はインドのアッサム地方で、これが交雑などで変化しながら世界各地に伝播したものと考えられている。中国経由で日本に伝わったものからウンシュウミカン、一方中東を経て地中海沿岸に伝わったものから地中海マンダリンやクレメンティン、さらにモロッコからフロリダに伝わったものからダンシータンジェリンといった栽培種が発生している。

 タンジェリンはマンダリンよりも実が大きく味は薄いが、香りが強い。マンダリンとタンジェリンは植物学上は同一分類に属し、成熟した果実の果皮の色が黄色~橙色のものをマンダリン、橙色~赤色のものをタンジェリンと呼ぶ。なお、ポンカンやデコポン(不知火)も仲間である。  柑橘系の中でもシャープなフローラル系の香りです。名前は、この果実を主君に贈った、中国・清朝の官僚からつけられたとされています。日本では「ポンカン」としておなじみ。他の柑橘系精油に比べ、作用が穏やかで、刺激や光毒性も少なめ。

 [香り]
 フローラル基調でデリケートな柑橘系の香り。

 [相性のいい精油]
 カモミール、グレープフルーツ、コリアンダー

 [植物の特徴]
 原産地はブラジル、スペイン、イタリアなど。暑くて湿気の多い気候が好きですが、それより気温の低い場所に生育する木のほうがエッセンシャルオイル(精油)がたくさんとれます。

 [芳香剤としての歴史]
 中国からヨーロッパに伝わり、さらに地中海地方、アメリカにまで広がりました。香料用、食品用に今も用途が広がっています。

 [ヒーリング作用]
 強壮作用、催乳作用、細胞成長促進作用

 [肌への効果]
 妊娠線や瘢痕を薄くする働きがあります。

 [精神作用]
 抑うつと不安を取り除き、気分をリフレッシュさせる作用があります。

 [身体的作用]
 消化を促進して食欲を増進する作用があります。こうした作用はいずれも穏やかなため、用量を調整すれば子どもにも妊婦にも使うことができます。

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