ダイコンソウ:メディカルハーブ・アロマ事典

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ダイコンソウ

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 ダイコンソウは日本全国、中国に分布するバラ科の多年草。山地のやや明るい渓谷、山道のほとりなどに生育する。

 根出葉は羽状複葉で、茎に付く葉は3裂から単葉へと変化する。根出葉は、言われてみればダイコンに似ている。花は7月から9月にかけて咲き、高さ30cm~50cmの枝分かれした先端にまばらに付く。花の中心には多数の柱頭があって、独特の形状である。柱頭には途中に関節があり、曲がって、果実の成熟にともなって脱落する。

 葉がダイコンに似るので、ダイコンソウの名がある。本当のダイコンソウは日本に自生する小さな黄色花の植物だが、市販されているのは欧州生まれの園芸種。ベニバナダイコンソウやチリダイコンソウなどいくつかの種間交雑で改良されたもの。人気品種の花色は朱赤だが、橙、黄などもある。また八重咲きもある。

 このダイコンソウの花盛りの時期の全草は腎臓機能の低下、鉄分不足、低血圧などに効果があるといわれている。全草を日に干して乾燥させたものが水揚梅(スイヨウバイ)といわれる生薬で、むくみが気になるときなどに水に煎じて飲むとよいといわれている。

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