チコリ:メディカルハーブ・アロマ事典

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チコリ

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 チコリー(chicory)は別名キクニガナ(菊苦菜)ともいう、キク科の多年生野菜である。高さ60~150cmで青い花を付ける物が多い。原産はヨーロッパ~中央アジアだが北アメリカにも持ち込まれ、道路わきの雑草のなかにチコリーが並んでいるのを見ることができる。

 葉や根には独特の苦味があり、肥培した株から出させた芽を暗黒下で軟白栽培したものを、主にサラダとして賞味するほか、根を炒ったものをコーヒーの風味づけや代用品にも使う。近似種としてエンダイブ(endive)がある。チコリーは多年草だがエンダイブは一年草である。

 ヨーロッパの古い薬草学には、青い花は憂鬱とメランコリーの治療に用いられたそうです。人間はメランコリックになると、皮膚が荒れ、胆のうと肝臓の機能が低下するため、メランコリーの際にココロと体の浄化に、チコリを用い、肝臓、胆のうを刺激して癒す働きをすると考えられていました。

 葉、花、種、根のすべてが、肝臓を浄化したり血液をきれいにしたり、コレステロール低下に役立つとも言われています。また利尿、便秘の解消、母乳の出をよくする作用も、よく知られています。

 【ハーブティーとして】  チコリのハーブティーは個性の強いので、ストレートで。
 コーヒーのようにミルクを入れて飲んでも。妊婦さんや授乳中の方も、ノンカフェインなので安心して飲めます。

 【お料理として】
 ・サラダにして
 ・花びらをサラダに散らしたり、かすかな苦味のある葉を松の実と混ぜサラダのトッピングに用いるのも。
 ・株に土をかぶせて保温するとできる白い葉球(軟白野菜)は、フランス料理やイタリア料理のオードブルなどでおなじみのチコリです。

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