ヤマウルシ:メディカルハーブ・アロマ事典

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ヤマウルシ

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 ヤマウルシは日本全国に分布する落葉の小高木。明るい雑木林に生える木で紅色を帯びた新芽が伸びてくる。枝にも新芽にもとげがない。折ったり、触ったりするとかぶれる恐れが高いので注意。枝が細めで、すべすべしているのが特徴。

 大きさは、高さ約5m。葉は枝に枝の先に傘状に「互生(ごせい)」で互いちがいに付く。葉と枝の間は、褐色の柔らかい毛がついた「葉柄(ようへい)」がある。

 花は6月から7月頃に咲く。黄緑色で、花の付き方は「円錐花序(えんすいかじょ)」で何回も枝分かれして花がつき、全体が円錐状にみえる。

 ヤマウルシの和名は、山に生育する漆の取れる木であるとの意味で、樹液から漆液を取ることが出来るが、取れる量は多くはない。樹皮を傷付けると最初は白色の乳液が出るが、やがてこの樹液は黒紫色に変色する。

 ヤマウルシは樹液に触れるとかぶれる。春の新芽が出る頃はかぶれ易いが、秋の紅葉の頃はあまりかぶれない。切り口から出る樹液が直接肌に付くとかぶれてしまう。

 【毒草についての注意】
 有毒成分を含む植物には下痢程度でおさまるものから、致命的なものまで幅がある。

 含有されるアルカロイド類が関与する場合が多い。特に毒草が多い科は、ナス科(ハシリドコロ、朝鮮朝顔、芽の生えたジャガイモなど)、キンポウゲ科(トリカブト、ウマノアシガタなど)、トウダイグサ科(ノウルシ、コニシキソウ、キャッサバなど)、ヒガンバナ科(スイセンなど)ケシ科(ケシ、タケニグサなど)、キョウチクトウ科(キョウチクトウ、日々草など)であり、これらの科の植物には特に注意を要する。

 また、他の科の植物でも、ニガヨモギ(キク科)、スズラン(ユリ科)、ドクゼリ(セリ科)、オシロイバナ(オシロイバナ科)など、身近な植物にもちらほら散見するので、安易に食べないのが賢明である。

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