ナズナ:メディカルハーブ・アロマ事典

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ナズナ

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 ナズナ(薺)とは、アブラナ科ナズナ属の一年草。

 日本では、荒れ地や道端など至るところに生えている。 秋に芽生え、ロゼットで冬を越し、春に数ミリほどの小さな白色十字花を多数花穂に付ける。春の七草の一つで、若苗を食用にする。冬季の貴重な野草である。

 ナズナはペンペングサとも呼ばれる。果実の形が三味線のバチに似ているためという。よく稔った花茎を取り、果実を注意深く下向きに引っ張って茎と果柄を少し剥がして振るとシャラシャラと音がする。

 ナズナは、春の七草としてよく知られている繁殖力が旺盛な雑草のひとつだが、七草粥に入れて食べるようになったのは、平安の頃からだとされている。

 名前の由来は、切り刻むという意味の「ナズ」に、菜が付いて、ナズナになったという説や、春・秋・冬には、生えているが、夏には生えて無いという意味から転訛(てんか)して、ナズナになったとう説や、なでたい程かわいい花という「愛(め)でる草」を意味する「撫菜(なでな)」から転訛して、ナズナになったという説が多々ある。

 民間薬として陰干ししたのちに煎じたり、煮詰めたり、黒焼きするなどしたものは肝臓病・解熱・血便・血尿・解熱・下痢・高血圧・止血・生理不順・腹痛・吐血・便秘・利尿・目の充血や痛みに効き、各種薬効に優れた薬草として用いられる。

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