ベンゾイン:メディカルハーブ・アロマ事典

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ベンゾイン

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 ベンゾインはツツジ目エゴノキ科、その他同属植物が産出する樹脂のことである。 安息香(あんそくこう、あんそっこう)とも呼ばれる。

 安息香の名の由来にはいくつかの説がある。 一説にはパルティア(漢名が安息)で用いられていた香と香りが似ていたのでこの名がついたという。また中国の明の時代に記された「本草綱目」には諸邪を安息する効能があることから名づけられたとの記載がある。

 また、チンキの蒸気に呼吸器の粘膜を刺激して痰の排出を促進する作用があることから安息香と名づけられたという説もある。ベンゾインの名はガム・ベンジャミンと呼ばれていたものが訛ったものと考えられている。 またこのベンジャミンは人名由来ではなくジャワから来た香を意味するアラビア語のルバーン・ジャーウィーが訛ったものという説がある。

 リッチな感じの、クリーミーでバニラにも似た甘い香りです。古くから宗教儀式の時の薫香として使われてきました。別名「安息香」。荒くなった息づかいを安らかにする作用があることからきています。防腐作用もあり、食品の防腐剤としても成分が使用されています。

 [香り]
 バニラのような甘い香り。

 [相性のいい精油]
 オレンジ、コリアンダー、サイプレス

 [植物の特徴]
 ジャワやスマトラなどが原産地。樹皮に傷をつけて、にじみでる樹脂からエッセンシャルオイル(精油)を作ります。

 [芳香剤としての歴史]
 昔から「肌をつやつやにする薬」と考えられ重宝されてきました。薫香などの形で香りを楽しむためにも古くから使われています。現在では香水の保留剤によく使われます。

 [ヒーリング作用]
 強心作用、去痰作用、駆風作用

 [肌への効果]
 乾燥肌に効果絶大。炎症やかゆみがある肌(しもやけや吹き出物など)も整える効果があります。

 [精神作用]
 鎮静作用があり、緊張とストレスを和らげ、気分の落ち込みを和らげてくれます。

 [身体的作用]
 体全体をあたため、血のめぐりをよくしてくれます。弱った呼吸器系に作用して、痰など粘液老廃物の排出を促すほか、口内炎にもいいといわれます。尿道や性器の不調にも効くほか、血糖値を下げる働きもあります。

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