フィーバーフュー:メディカルハーブ・アロマ事典

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フィーバーフュー

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 フィーバーフューは夏白菊とも呼ばれている、ヨーロッパ原産のキク科の多年草です。古代ギリシャ時代から頭痛、発熱、リウマチ性の炎症に使用されてきました。フィーバー(fever)フュー(few)とは熱が少ないという意味です。偏頭痛に効果があるといわれています。フィーバーフューに含まれているパセノライドという含有成分は偏頭痛の原因になるというセロトニンの放出を抑制します。

 現在では特に慢性的な偏頭痛の予防のために利用されています。葉に存在する「セスキルペン・ラクトン類」が有効成分。約40種類以上の成分が見つかっており、それらが共同して働くことで、偏頭痛の予防や発作回数の減少作用があると考えられています。

 脳の血管を収縮させるセロトニンの放出を抑制し、またロイコトリエンやトロンボキサンチンなどの生理活性物質のバランスを調整することによって偏頭痛の痛みや発作に伴う光過敏症、吐き気などを鎮めることが報告されています。フィーバーフューは特にあたためると楽になる頭痛や脳血管の血流量の減少に伴う頭痛に奏効し、また消炎作用も有するためリウマチや関節炎、それに生理痛などの痛みの緩和にも用いられます。

 【お料理として】
 フィーバーフューの葉は脂肪分解促進効果があり、料理に少し加えるとほろ苦い風味がする。

 【美容には】
 フィーバーフューの葉はシミ、ソバカス用のローションとして。(17世紀はじめて商品化もされた)

 フィーバーフューの葉は偏頭痛緩和、安眠、関節炎の緩和に有効とされています。浸出液は抜歯後の口の中の洗浄や下剤に使われます。以前は発熱、めまい、うつの際にも使われた。フィーバーフューの葉と花の浸出液には食欲増進効果、筋肉の痙攣を和らげたり、鎮静作用もある。

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