バジル(バジリコ):メディカルハーブ・アロマ事典

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バジル(バジリコ)

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 バジル(バジリコ)は、シソ科メボウキ属の一年草。学名はOcimum basilicum、和名はメボウキ。英名のバジル(Basil)の名でも知られる。インド、熱帯アジア原産。

 イタリア料理で使うことが多いことから、この名前で呼ばれることが増えている。 バジリコの使用法としてはジェノヴァ付近で作られるペスト・ジェノヴェーゼ(ジェノヴェーゼ・ソース)が有名。その他、トマトと相性がよいことでも知られる。

 バジルの香り成分である、リナロール、カンファー、オイゲノールには鎮静作用があり、神経を鎮めて精神的な疲労をやわらげる作用や、リラックス効果があります。香り刺激で食欲を促すだけでなく、胃炎や胃酸過多など胃腸の働きを改善する働きもあります。殺菌・抗菌作用が強く、風邪、気管支炎・解熱・口内炎など細菌性の病気の予防効果があります。また生葉を揉んですりつけると、虫さされや炎症に効果があります。微量のサポニンを含んでいるので、咳止めの作用もあり、香りの成分シネオールは、蚊がいやがるため、虫除けになります。

 【バジルティーとして】
 ・ティーポットにティースプーン1杯のドライバジル、あるいは生葉の場合は5~6枚を入れて、熱湯を注いで3~4分ほど蒸らす。シングル(単味)で飲む時は、紅茶に入れたり、ハチミツで甘みをつければ飲みやすいと思います。他に、カモミールやミント系のハーブとブレンドしてもよいでしょう。

 [香り]
 軽くスパイシーなくっきりした香り。

 [相性のいい精油]
 クラリセージ、サンダルウッド、ゼラニウム

 [植物の特徴]
 原産地はアジア・太平洋地域。高さ40センチほどの草につく紫や白い花と葉からエッセンシャルオイル(精油)が抽出されます。ヨーロッパ産の精油が最高級とされます。

 [芳香剤としての歴史]
 昔の中国では癲癇の治療薬として重宝されました。ヨーロッパでは戦争中の香辛料の入手がむずかしかったときに重宝されました。現在は香水にも使われています。

 [ヒーリング作用]
 強壮作用、去痰作用、駆虫作用

 [肌への効果]
 肌荒れに作用して、にきびなどを抑えます。

 [精神作用]
 精神的に参っているとき、気持ちを高揚させる効果があります。集中力を高める効果もあります。

 [身体的作用]
 神経を刺激する作用があることから、頭痛を和らげるのに抜群の効き目を発揮します。また失神したときの気つけ薬にもなります。さらに副腎皮質に作用して、ストレス性のアレルギー症状を緩和します。

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