ラベンダー:メディカルハーブ・アロマ事典

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ラベンダー

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 ラベンダーはシソ科の背丈の低い常緑樹であり、ハーブ、アロマセラピー、観賞用にされる。春に紫や白、ピンク色の花を咲かせる。紫色の花がもっともポピュラーであり、ラベンダー色とは薄紫色を意味する。原産は地中海沿岸といわれる。

 ラベンダーには鎮痛や精神安定、防虫、殺菌などに効果があるとされる。属名の Lavendula は「洗う」という意味のラテン語に由来する。これはローマ人達が入浴や洗濯の際にラベンダーを湯や水に入れることを好んだためだという。

 ラベンダーの香しい芳香成分にラベンダーの効能が集結しています。一般的によく知られ使われているのが、鎮静作用でしょう。心身ともにリラックスしたい時やストレスがたまって疲れている時、眠れない時にも効果があります。眠りにくいときに、ラベンダーオイルをお風呂や枕に数滴落として入浴すると寝つきがよくなるといわれています。また心臓を鎮静させることにより、血圧を下げる働きもあります。また、痛みを和らげ、筋肉の痙攣をとる作用があるので、捻挫や関節痛にも用いられます。

 殺菌作用があるので風邪や細菌感染の予防など、免疫力を高める働きや、デオドラント効果や消毒作用などの効果があります。

 【ハーブティーとして】
 ラベンダーティーは、香りはすてきなのですが、濃く入れると苦味が強くなるので、薄めに入れたり、甘みを加えたり、あるいは他のハーブとブレンドする、あるいは紅茶にブレンドしてフレーバーティーとして飲むのもおすすめです。

 子宮を刺激するので、妊娠初期は使用しないほうがいいでしょう。乳幼児には使用しないようご注意ください。低血圧の人は眠くなるときがあります。

 その他、エッセンシャルオイルを入浴剤に使うとリラックス効果がもてます。

 [香り]
 ウッディーでフローラルな、くっきりした香り。

 [相性のいい精油]
 オレンジ、カモミール、クラリセージ

 [植物の特徴]
 原産地は地中海沿岸諸国。日本でもおなじみの草ですが、その花と葉、茎からエッセンシャルオイル(精油)が抽出されます。

 [芳香剤としての歴史]
 アロマテラピーで最もよく使われる精油で、昔から殺菌・殺虫特性はよく知られていました。中世のイギリスで香水として使われ始め、20世紀に入り皮膚を治療する特性が発見されました。

 [ヒーリング作用]
 強心作用、強脾作用、駆風作用

 [肌への効果]
 細胞の成長を促し、皮脂の分泌のバランスを取ります。やけどや著しい日焼けの熱を冷ます作用があります。

 [精神作用]
 中枢神経系に働きかけ、怒りを和らげ、疲労を取り去ります。

 [身体的作用]
 筋肉のこりや捻挫などの痛みを取り除く働きがあります。また呼吸器系にも有効で、気管支炎や結核の症状を和らげます。さらに心臓を鎮静化する作用があり、血圧を下げ心拍を安定化します。

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