オオバコ:メディカルハーブ・アロマ事典

« エゴノキ | メディカルハーブ・アロマ事典トップページ | オトギリソウ »

スポンサードリンク

オオバコ

オオバコ.jpg
 オオバコ(大葉子)とはオオバコ科オオバコ属の多年草。車前草ともいう。

 日本全土に分布する雑草である。茎は短く、地面に埋まっている。葉は葉柄があり、さじ型。花は穂状につき、緑色。踏みつけに強く、人などがよく踏む道路脇などの場所に生える。踏みつけが弱い場所では、高くのびる性質を持たないので、他の草に負けてしまう。

 オオバコ属はヨーロッパ、アジア、北アフリカに約200種が生息している。多くは草本だが木本の種もある。ヨーロッパ原産のヘラオオバコは日本に帰化している。オオバコより大型で葉は長いへら形をしている。

 オオバコは「大葉子」であり、漢名では「車前」という。車のとおるような場所にも生育することに着眼したもので、なるほどと思う。路傍雑草と入っても、やや湿った場所を好み、瀬戸内海気候の岡山では、あぜ道や少し山に入らないとお目にかかれない。果実には粘着性があり、靴などに付着して散布される。

 近年は健康茶の原料として利用されることが多い。葉にアウクビンという配糖体やビタミンA・C・K、有機酸、スルフォラフェンなどが含まれ、種子には多量の粘液質、プランテノール酸、コハク酸、アデニン、コリンなどの微量成分が含まれている。

スポンサードリンク