エレミ:メディカルハーブ・アロマ事典

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エレミ

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 エレミはフィリピン原産のカンラン科の樹木で、樹高30mにまで成長します。エレミの樹木から得られる芳香性の樹脂は、樹皮に切り込みを入れて樹液を滲み出させて採取されますが、この樹木が樹脂を分泌するのは、葉を芽吹かせているときだけで、全ての葉が落葉すると、樹脂の分泌は止ります。エレミの樹脂は古くから薫香や香料として用いられるほか、ワニスに粘度を与えるためにも使われています。

 エレミは現地では「ピリ」の名前で親しまれていますが、ときどき「マニラエレミ」とも呼ばれるそうです。エレミ樹脂は未精製のものは「セクンダ」、精製されたものが「プリメーラ」と呼ばれています。

 [香り]
 柑橘系のスパイシーな香り。

 [相性のいい精油]
 オレンジ、カルダモン、ガルバナム

 [植物の特徴]
 原産地はフィリピン。樹皮から自然ににじみでる樹脂からエッセンシャルオイル(精油)を作ります。ただし樹脂が出るのは葉があるときだけ。ガムの状態で世界に輸出されます。

 [芳香剤としての歴史]
 ヨーロッパですでに15世紀頃から軟膏として使われていました。現在は湿布や石鹸の成分としても使われています。

 [ヒーリング作用]
 強壮作用、去痰作用、抗ウイルス作用

 [肌への効果]
 ほてった皮膚を冷まし、乾燥させる働きがあります。皮脂の分泌を整えるほか、皮膚の感染症や創傷の両方に聞きます。

 [精神作用]
 神経鎮静剤の働きがあり、感情の波を抑えます。

 [身体的作用]
 免疫力を高める働きがあり、丈夫な体づくりを助けるほか、体温や発刊作用を整えます。泌尿器系を浄化する効果もあります。

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