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ウコン
ウコンは、香辛料、漢方薬として用いられるショウガ科の多年草。英名ターメリック。秋ウコンともいう。またカレーの香辛料であるためヒンディー語のハルディと呼ばれることもある。
日本で春ウコン(春咲きウコン)と呼ばれているものは生薬名を姜黄(ショウガ科)という別の植物である。ただし、中国ではターメリックのことを姜黄(キョウオウ)と呼び日本で鬱金と姜黄の名前が逆になっている。
また、紫ウコンとも別植物である。
ウコンの仲間は世界中で50種類ほど認められている。そのうち日本産で日本人にもなじみが深いものが、春ウコン(キョウオウ)、秋ウコン(ウコン)、ガジュツ(紫ウコン)の3つである。これらは中国医学で言うところの生薬で、しかも上薬(命を養い、いくら飲んでも副作用が無い最高の薬)に分類され素晴らしい薬効成分を含んでいる。
沖縄では昔から、ウコンは肝臓の妙薬とされ、弱った肝臓の働きを回復させ、沖縄の暑い夏を乗り切るために用いられてきた。
インドなどの熱帯アジアを原産とし、地下に肥大した濃黄色の根茎を持つ。この根茎を水洗して皮を剥き、5~6時間煮た後2週間ほど天日で十分乾燥させて細かく砕き、使用する。カレー料理に欠かせない香辛料であり、また黄色の着色料としてたくあんや黄袋などにも用いられる。
黄色を呈する色素成分はクルクミン。またクルクミンは健胃剤として用いられる。
ウコンの成分で代表的なクルクミンをはじめ、ウコンには1000種類以上の成分が含まれていることが分かっている。主なものは、
・肝機能強化(クルクミン)
・胆汁分泌促進(利胆)作用、鮮魚寄生虫アニサキスの成長を抑制する作用(ターメロン)
・利胆作用、健胃・殺菌・防腐効果(シネオール)
・抗がん作用の活性(実験的に確認)、尿道結石
・動脈硬化に有効(α-クルクメン)
・抗がん作用の活性(実験的に確認)(クルクモール)
・腫瘍に対して増殖をおさえる活性(実験的に確認) (β-エレメン)
・胆道にある胆汁を排出する作用 (パラ・メチトルイルカピノール)
・炎症や潰瘍を治す作用(アズレン)
・強心作用(カンファー)
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