シラカバ:メディカルハーブ・アロマ事典

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シラカバ

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 シラカンバ(白樺、学名 Betula platyphylla var. japonica)は温帯から亜寒帯地方に多く見られるカバノキ科の植物、落葉樹の一種。樹皮が白いことからこの名がある。別名、シラカバ。

 日本では福井県を西端、静岡県を南端として北海道までの落葉広葉樹林帯と亜高山帯下部に分布する。主に、長野県や北海道に多い。また日本のシラカバの原種であるBetula platyphyllaとそれにごく近縁にヨーロッパシラカバBetula pendulaはアジア北東部・シベリア・ヨーロッパの広い範囲に分布する。近縁種としてダケカンバがある。

 和名の由来は、樹皮が白いこと、アイヌ語が起源のカンバの木という意味である。シラカバという名称は、シラカンバを省略したものである。

 沼地や沢などに生えるシラカバの樹はハーブとしても用いられます。薬用植物として、人体の水分代謝を調節する役割を果たします。膀胱と腎臓を刺激し、浮腫、リューマチ、痛風、関節炎、腎臓結石、膀胱結石に効果があると言われています。また、皮膚の分泌活動も刺激されるので、皮膚病の治療にも効果的です。シラカバ葉茶は、4~5月の若い葉芽を乾燥させて用います。

 樹液は果糖、ブドウ糖のほかにカルシウム、カリウム、マグネシウムなど各種のミネラルを豊富に含み、飲むとかすかに甘味のあるミネラルウォーターという感じ。樹液を飲用する習慣のある国々では、利尿や便秘、胃腸病などに効くといわれてきましたが、最近の実験で抗酸化機能があることも証明されたといわれます。

 また、葉や樹皮から抽出される精油には、抗アレルギー作用、抗菌作用、保湿作用があり、ヨーロッパでは化粧品や入浴剤に広く利用されています。フィンランドではサウナにシラカバの葉と枝を入れますが、それも精油の薬効によるものです。

 【スキンケアに】
 シラカバの葉や樹皮から抽出された精油、木部を乾留して採取する樺木タール(樺油)はそれぞれ皮膚病や外傷、湿疹などに効く有効成分を持ち、化粧品などに使われています。

 樹液を採取できるのは、1年のうち1カ月間だけ。穴を開けるだけで、1本の木から1日5リットル程度が採取できる。採取によって木が枯れること樹液を原料とする甘味料で、虫歯予防の効果がある。

 カロリーは砂糖の75%で、インシュリンに影響を与えないことから糖尿病の患者や点滴にも使われているもない。

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