バイオレット(ニオイスミレ):メディカルハーブ・アロマ事典

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バイオレット(ニオイスミレ)

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 バイオレット(ニオイスミレ)は、ビタミンC、アルカロイド、フラボノイド、サポニン、グリコサイト、ビオラルチンなどの成分を含む、スミレ科の多年草ハーブ。甘い香りを漂わせ、可憐な花をつけるが、マイナス20度以下の北見の冬もしっかり越冬するたくましさも持っている強いハーブ。全草薬用として使用できるが、主に花と葉を利用する。

 [香り]
 枯れ草を思わせる甘くてドライな香り。

 [相性のいい精油]
 安息香、オレンジ、グレープフルーツ

 [植物の特徴]
 エッセンシャルオイル(精油)になるスミレが多く生産されているのはフランスとエジプト。青か紫の花から冷浸法(アンフラルージュ)で精油を抽出します。

 [芳香剤としての歴史]
 ヨーロッパでは化粧品や香水として昔から使われてきました。砂糖漬けの菓子が薬として使われた時代もあります。現代では二種類ある香り(パルマとビクトリアナ)のうちビクトリアナが好まれています。

 [ヒーリング作用]
 緩下作用、去痰作用、抗胸部感染作用

 [肌への効果]
 強力な殺菌消毒作用があるため、創傷や炎症を和らげたり、乳首のヒビを治癒する力があります。

 [精神作用]
 鎮静特性があり、怒りと不安を鎮めて穏やかな睡眠を招きます。

 [身体的作用]
 呼吸器系に作用して息切れや百日咳の症状を緩和するほか、のどの痛みや胸膜炎を緩和します。利尿作用があるほか肝臓にも働きかけ、黄疸や二日酔いを解消します。更年期の過敏症や顔面潮紅も解決します。

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