グレープフルーツ:メディカルハーブ・アロマ事典

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グレープフルーツ

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 グレープフルーツとは、皆さんご存じの橘類の果物。実の中に含まれるナリンギンという苦み成分が、過度の食欲を押せる働きをします。皮に多い成分としてあるリモネン(香り成分)は、交感神経を刺激し、体脂肪を燃えやすくする作用、血流を促進する作用を持っています。抽出成分は、ダイエットサプリメントやスリミングジェル(痩身用ジェル)などに使われます。

 アロマテラピーなどに使われる精油の成分は、90%以上がリモネンですグレープフルーツ(学名:Citrus X paradisi)は亜熱帯を原産とする柑橘類である。グレープフルーツは様々な種類があるが、その色で呼び分けるのが一般的である。

 グレープフルーツの木は、常緑樹であり5-6mの丈のものが良く見られるが、成長を続ければ13-15mにもなる。その葉は15cmほどの長さで細長く、花は5cmほどの大きさで白く4枚の花弁がある。実は10-15cmほどの大きさで黄色く、球形だがでこぼこしている。中の身が白や赤のものも広く栽培されている。pomelo、toronjaや、pamplemousseと呼ばれることもある。19世紀の後半まで主に観賞用として栽培されていた。

 グレープフルーツは生で食べるほかにジュースや様々な加工食品に用いられる。また、絞り汁はカクテルやサワーに用いられ、グレープフルーツ専用の搾り器がある。皮もマーマレードやジャムに使われることもあるが、海外輸入の物には品質を維持するために農薬(殺菌剤)が使われていることが多い。この農薬をポストハーベスト農薬と呼ぶ(日本では食品添加物扱い)。

 グレープフルーツ(特にジュース)は様々な医薬品と干渉し、意図しない効果を生み出すことがある。これはグレープフルーツに解毒酵素のシトクロムP450を阻害する成分が含まれているため、医薬品の代謝が阻害されることによる。特にカルシウム拮抗剤という系統の高血圧治療薬にグレープフルーツの影響を強く受けるものがあることがよく知られている。

 [香り]
 甘酸っぱく、リフレッシュする香り。

 [相性のいい精油]
 イランイラン、カモミール、シダーウッド

 [植物の特徴]
 おなじみのグレープフルーツですが、エッセンシャルオイル(精油)を分泌するのは果皮。このためオレンジやレモンよりも精油の量は少なくなります。

 [芳香剤としての歴史]
 地中海沿岸諸国ではかつて装飾用樹木として栽培されたようですが、原産地については諸説があります。精油の商業的生産が始まったのは1930年代のフロリダで、以後食品、化粧品、香水の成分など広く使われています。

 [ヒーリング作用]
 強壮作用、抗うつ作用、殺菌作用

 [肌への効果]
 よく分かっていません。ただし肌に塗った後、強い日光に当たると肌荒れの原因となる恐れがあります。

 [精神作用]
 ストレスを和らげる作用があるほか、中枢神経系のバランスを整えて感情の起伏が激しくならないようにします。

 [身体的作用]
 リンパ系を活性化して新陳代謝を高めます。利尿作用もあることからダイエットにも効果的。ただし食欲を刺激する働きもあります。偏頭痛や海外旅行の時差ボケによる疲れを緩和します。

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