クサノオウ:メディカルハーブ・アロマ事典

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クサノオウ

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 クサノオウは北海道から九州にかけて生育する一年生の草本。林縁や土手などに生育し、春に黄金色の花を咲かせる。花だけをみているとキンポウゲ科の植物と間違えそうであるが、葉をみると、ケシ科の植物であることがわかる。植物体を傷つけると、黄褐色の乳液がでるのはよい目印である。

 和名は皮膚病の一種である瘡(クサ)の優れた治療薬であることから、「瘡の王」であるとの説がある。昔から胃の痛みによいということで煎じて飲む人もいるが、多量に用いると嘔吐や下痢、手足のしびれなどの中毒症状が現れる。北麓にはその他、ヤマブキソウやタケニグサも自生している。

 全体に毛が密生し白っぽく見える。葉は互生し、1~2回に羽状に裂け、裂片には不規則な粗い鋸歯がある。花期は4~7月。全草を白屈菜(ハックツサイ)と称し、鎮痛薬とする。また切り口からの液汁(オレンジ~黄色)を皮膚病薬として外用する。全草にアルカロイドを含み有毒である。同属種にヤマブキソウがある。

 クサノオウの方言には、タムシグサ、イボクサ、チドメグサ、ヒゼングサなどがあり、いずれも、皮膚病と関係が深い名前で呼ばれていることがわかる。クサノオウの方言で、ヒゼングサは皮癬草(ひぜんくさ)のことを表していて、疥癬(かいせん)の治療に用いる薬草のこと。

 【毒草についての注意】
 有毒成分を含む植物には下痢程度でおさまるものから、致命的なものまで幅がある。

 含有されるアルカロイド類が関与する場合が多い。特に毒草が多い科は、ナス科(ハシリドコロ、朝鮮朝顔、芽の生えたジャガイモなど)、キンポウゲ科(トリカブト、ウマノアシガタなど)、トウダイグサ科(ノウルシ、コニシキソウ、キャッサバなど)、ヒガンバナ科(スイセンなど)ケシ科(ケシ、タケニグサなど)、キョウチクトウ科(キョウチクトウ、日々草など)であり、これらの科の植物には特に注意を要する。

 また、他の科の植物でも、ニガヨモギ(キク科)、スズラン(ユリ科)、ドクゼリ(セリ科)、オシロイバナ(オシロイバナ科)など、身近な植物にもちらほら散見するので、安易に食べないのが賢明である。

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