クリ:メディカルハーブ・アロマ事典

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クリ

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 クリ(栗)はブナ科クリ属の木。落葉樹。種子を食用にする。原産地は広くアジア、北アメリカ、ヨーロッパなどに分布している。世界の主な栗の種別はヨーロッパグリ(ヨーロッパ)、アメリカグリ(北米)、チンカピングリ(北米)、シナグリ(アマグリ、チュウゴクグリの一部、チョウセングリ)、ニホングリ(日本)などがある。

 日本特産の常緑高木。樹皮は赤褐黒色で、はじめはなめらかであるがのち裂目を生ずる。葉は互生し、毛のある葉柄があり、長楕円状披針形で縁に針状の鋸歯があり、表面は濃緑色、下面は淡緑色である。雌雄同株。花は新しい枝に生ずる。雄花穂は開花後、雌花の部分を残して落下する。堅果は2~3個。濃褐色で光沢がある。

 クリの堅果はいわゆるイガに包まれている。堅果の渋皮にはタンニンが含まれているが、種子の内部には含まれていないので、そのままで食べることができる。食べる部分は子葉であり、双葉の部分に大量のデンプンなどの栄養分が貯蔵されている。コナラやクヌギなどのドングリはタンニンの含有量が高い。簡単に食べることができ、古代から重要な食物であった。

 クリの樹皮は、若いときは青味をわずかに帯びた灰色であり、平滑ですべすべしている。大きくなってくると縦に割れ目が入り、コナラの樹皮に似た状態になるが、より割れ方は粗く、すべすべしているイメージがある。

 材は落葉ナラ類としては軽い方であり、幹比重は0.6程度。材は赤褐色であり、タンニンを含んでいる。湿った状態でも腐りにくいことから、水車小屋の水がかかる場所や土台などの腐りやすい場所に使用されてきた。

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