ユーカリ:メディカルハーブ・アロマ事典

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ユーカリ

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 ユーカリとはフトモモ科ユーカリ属に属する常緑高木の総称。オーストラリア南東部とタスマニア島におもに分布する。ユーカリには500種類もあり、変種も含めると800から1000もの種類になる。成長がとても早く、材木として注目される。70メートルを超える高さになるものから、5メートル程で枝分かれする種類もある。コアラの食物としてよく知られている。

 葉から取れる精油は殺菌作用や抗炎症作用、鎮痛・鎮静作用があるとされる。オーストラリア先住民族(アボリジニ)は傷を癒すのに葉を利用した。現在ではアロマテラピーなどに利用される。また、健康茶等にも利用される。

 ユーカリの香りは蚊が嫌うといわれており、蚊除けに用いることが出来ます。また抗菌・抗ウィルス作用があるといわれ、オイルを焚くと部屋の空気の殺菌や、風邪の予防を行うことができます。また、近縁種のレモンユーカリは香辛料に使われています。 抗菌、抗ウィルス作用のほか、解熱、消炎作用もあり、風邪をひいた時の鼻水、咳、痰に効果があるといわれます。花粉症にも効果があるといわれます。また、火傷や切り傷、皮膚炎、虫さされなどの炎症を緩和してくれるともいわれます。

 【ハーブティーとして】
 刺激が強いので、長期間の飲用は避けてください。

 【入浴剤として】
 カゼの引き始めに、体力があり他の病気のない方は、熱めの湯をはり、高温のシャワーを全開で出して浴室内に蒸気をみたします。浴槽の縁に数滴の精油を滴下するか、1mlくらいを小皿に入れて縁において入浴します。あまり長時間入って体力を消耗しないようにしてください。また、浴槽の縁に1~2滴たらせば、すてきな森林温泉浴に。

 [香り]
 クリアでスッとする鋭い香り。

 [相性のいい精油]
 安息香、コリアンダー、ジュニパー

 [植物の特徴]
 原産地はオーストラリア。90メートル以上にまで成長する木の葉からエッセンシャルオイル(精油)が抽出されます。

 [芳香剤としての歴史]
 オーストラリアでは昔、重い傷をユーカリの葉で巻きました。18世紀後半にヨーロッパにもちこまれてから、消火器系を活発させる作用が発見されてシドニーペパーミントの名で人気が出ました。

 [ヒーリング作用]
 引赤作用、去痰作用、駆虫作用

 [肌への効果]
 疱疹や火傷の症状を緩和し、あたらしい組織が作られるのを促進します。

 [精神作用]
 高ぶった感情を抑え、頭脳を明晰にして集中力を高めます。

 [身体的作用]
 熱病において体温を下げ、頭痛などを和らげます。また抗ウイルス作用があり、とくに気管支の疾患に効き目を発揮します。性尿路系に効き、膀胱炎や下痢の症状を和らげます。

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