ザクロ:メディカルハーブ・アロマ事典

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ザクロ

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 ザクロ(石榴、柘榴、若榴)はザクロ科ザクロ属の小高木、もしくはその果実。原産地はイラン東部。

 果実の赤く硬い外皮を割ると透明な赤い小さな実が無数に出てくる。実は小さな種を含み、甘酸っぱくて食用。果皮を乾燥させたものは石榴果皮(せきりゅうかひ)といい、煎じて飲むと下痢止めや虫下しになる。花言葉は円熟の美。子孫の守護。

 果実のしぼり汁で磨くと湯気でも鏡が曇らないといわれ、風呂の鏡を磨くために用いた、そこから風呂への入り口を柘榴口という。屈み入ると鏡鋳る(鏡を磨くこと)とを掛けたものともいう。

 TV番組などでもブームになったザクロ。ザクロは、ヒトの女性ホルモン「エストロゲン」と同じ分子構造、女性ホルモン様作用を持つことから、生理痛、生理不順、子宮内膜症、原因不明の不妊症、更年期障害など女性特有の病気に有効といわれている。

 女性ホルモンには2種類あり、卵巣ホルモン「エストロゲン」は卵巣や子宮、膣など女性生殖器の発育を促進させる働きがあり、黄体ホルモン「プロゲステロン」は、妊娠機能を司る。

 この2つのホルモンバランスが乱れると、精神的に不安定になりやすかったり、分泌量が低下すると、更年期の女性が心身に不調を感じる原因となる。

 若い女性でも、極端なダイエットや不規則な生活、ストレスなどで視床下部がダメージを受けると、「エストロゲン」の分泌が減少してしまい、更年期と同じ症状になってしまう(若年性更年期)。

 また、ザクロに含まれる「酒石酸」は膵臓の働きを高め、インスリンの分泌を促進して、血中の糖分をコントロールするのを助け、「エラグ酸」など多種類の酸類が血液のPHを調節し、ミネラル類の流れをスムーズにして、腎結石や尿路結石などを改善するなどの血液の浄化作用がある。

 その他にも、口内炎、肌荒れ、吹き出物に効用があり、抜け毛、白髪、髪が薄いなどの髪の悩み、白内障、緑内障、ものもらいなどの目の病気の予防にも有効である。男性では精力増強効果や、痛風、肝機能、糖尿病、前立腺肥大症などの多岐にわたる症状の緩和が期待できる。

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