キンポウゲ:メディカルハーブ・アロマ事典

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キンポウゲ

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 キンボウゲは日当たりのよい道ばたや畑の縁などに見られる多年生草本植物。直接食べることはないが、ゲンノショウコの芽生えと間違って採取する場合もある。誤食すると腹痛や下痢、嘔吐などの中毒症状が現れる。また汁液が皮膚に付着すると皮膚の弱い方は赤く腫れ上がったり、水泡ができることもある。北麓にはその他、タガラシやキツネノボタンなども自生している。

 キンポウゲ科は双子葉植物キンポウゲ目に属する科である。ウマノアシガタ科(ウマノアシガタはキンポウゲの別名)の名も用いられる。多くは草本。

 花は両性花で、花被としてがくと花弁を両方持つもののほか、花弁が退化し、がくが花弁状になったものもある。雄蕊は多数、雌蕊も複数ある、いわゆる多心皮である。雌しべは多数の心皮が根本まで分かれており、それぞれに柱頭があって、それが寄り集まった構造をしている。これは花の構造としては原始的なものであると考えられている。

 虫媒花で、美しいため観賞用に栽培されるものも多い。キンポウゲ、トリカブト、クレマチス、アネモネなどの種がある。アルカロイドを含み有毒植物が多いが、一部は漢方薬、医薬品としても用いられる。約50属、1500種ある。

 【毒草についての注意】
 有毒成分を含む植物には下痢程度でおさまるものから、致命的なものまで幅がある。

 含有されるアルカロイド類が関与する場合が多い。特に毒草が多い科は、ナス科(ハシリドコロ、朝鮮朝顔、芽の生えたジャガイモなど)、キンポウゲ科(トリカブト、ウマノアシガタなど)、トウダイグサ科(ノウルシ、コニシキソウ、キャッサバなど)、ヒガンバナ科(スイセンなど)ケシ科(ケシ、タケニグサなど)、キョウチクトウ科(キョウチクトウ、日々草など)であり、これらの科の植物には特に注意を要する。

 また、他の科の植物でも、ニガヨモギ(キク科)、スズラン(ユリ科)、ドクゼリ(セリ科)、オシロイバナ(オシロイバナ科)など、身近な植物にもちらほら散見するので、安易に食べないのが賢明である。

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