タラノキ:メディカルハーブ・アロマ事典

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タラノキ

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 タラノキはウコギ科の落葉低木樹。山林に生えている棘の多い樹木。新芽を「たらの芽」「タランボ」と称しスプラウトとして食用にする。スーパーマーケットなどで時折販売されている。天ぷら等に調理すると美味。

 夏に小さな白い花を放射状にたくさん咲かせる。秋には黒い実がなる。葉のつき方は奇数二回羽状複葉。樹皮は民間薬として健胃、強壮、強精作用があり、糖尿病にもよいとされる。また、芽をたべることで同じような効果が期待できると言われている。根皮もタラ根皮(たらこんぴ)という生薬で、糖尿病に用いられる。

 タラノキは高さ5mほどになる。日本全国、中国・樺太・東シベリアに分布する。全体に鋭いとげがあるのが特徴であり、かなり大きく成長しても幹の棘は残っている。伐採跡などで急速に成長するが、20年を過ぎると次第に樹勢が衰え、やがて枯れてしまう。伐採跡地では、新たにもたらされた種子や土中に埋蔵されていた種子が休眠から覚めて成長する場合、生育していたタラノキの根から再生する場合などがある。

 タラノキはあまり枝分かれせず、茎の先端に長さ1m近くになる大きな2回羽状複葉の葉をつける。花は8月頃に咲き、林縁などで黄緑色の花を咲かせて目立つ。果実は秋に黒紫色に熟す。

 タラノキの新芽(タラの芽)は、春の山菜の王者であり、天ぷらや白和えなどで食べられている。

 名前の由来は、地方では、タロウノキ、タロノキ、ウドと同様に山菜の王様から、タロウウドなど、人名の「太郎(たろう)」を連想させるような呼び名がある。これには「太郎の木」ということから、転訛(てんか)して、タラノキと呼ばれるようになったという説もある。

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