トウダイグサ:メディカルハーブ・アロマ事典

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トウダイグサ

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 トウダイグサは本州以南の暖地、世界では北半球に広く分布する一年生の草本。植物体を傷つけると白色の乳液を分布する。有毒植物である。

 花は雌雄異花で、一部の群では退化する傾向があり、特にトウダイグサ属とニシキソウ属(トウダイグサ属にまとめることもある)は非常に特殊化した花序(杯状花序と呼ばれる)をつける。これは小型のカップ状の総包(蜜腺を有する)の内側に単一の雄蕊からなる雄花が輪を作り、中央に単一の雌蕊からなる雌花が1個あって、全体として1個の花のように見える。果実はふつう分離果(種子ごとに分かれる)で熟すると弾けるものもある。葉は単葉または複葉で、多くは托葉がある。

 トウダイグサは主に熱帯を中心に分布する植物群であり、木本である場合と草本である場合がある。傷付けると乳液がでる植物が多い。

 シナアブラギリのように花弁が発達している種もあるが、花弁らしい花弁が発達しないことも多い。種子の表面や内部に油脂やロウ物質を含むことが多く、植物体が青色あるいは赤色を帯びることが多い。

 【毒草についての注意】
 有毒成分を含む植物には下痢程度でおさまるものから、致命的なものまで幅がある。

 含有されるアルカロイド類が関与する場合が多い。特に毒草が多い科は、ナス科(ハシリドコロ、朝鮮朝顔、芽の生えたジャガイモなど)、キンポウゲ科(トリカブト、ウマノアシガタなど)、トウダイグサ科(ノウルシ、コニシキソウ、キャッサバなど)、ヒガンバナ科(スイセンなど)ケシ科(ケシ、タケニグサなど)、キョウチクトウ科(キョウチクトウ、日々草など)であり、これらの科の植物には特に注意を要する。

 また、他の科の植物でも、ニガヨモギ(キク科)、スズラン(ユリ科)、ドクゼリ(セリ科)、オシロイバナ(オシロイバナ科)など、身近な植物にもちらほら散見するので、安易に食べないのが賢明である。

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