ユキノシタ:メディカルハーブ・アロマ事典

« ヤブツバキ | メディカルハーブ・アロマ事典トップページ | ユズ »

スポンサードリンク

ユキノシタ

ユキノシタ.jpg
 ユキノシタとはユキノシタ科ユキノシタ属の植物。湿った半日陰地の岩場などに自生する多年草である。人家の裏の石垣に栽培されることも多い。葉は円形に近く、裏は赤みを帯びる。根本から匍匐枝を出して繁殖する。開花期は5~7月頃で独特の形の花が咲く。

 葉は全て根生草で全体が長い赤褐色の毛で被われ、長い葉柄があり腎臓形で基部は心形となっている。葉の辺縁は浅く裂け小さい鋸歯があり、上面は暗褐色または暗緑紫色を帯び、葉脈に沿って淡緑色または白く、その間に赤紫斑がある。また、茎の基部から細長い糸状の葡匐枝を出し、長く地上を這って新しい株を作る。

 初夏の頃、高さ20~50cmの花茎が直立し、特徴ある白い小花を多数円錐花序につけ、花弁は5枚で上方の3枚は小さく濃紅色の斑点があり、下方の2枚は大きく垂れ下がる。

 ユキノシタは名前の由来どうり寒さに非常に強く、雪の積もった下でも生じ、日陰でも生じることができる。

 腫瘍、火傷、凍傷には葉を火であぶって患部に貼り、小児の百日咳、ひきつけなどには葉のしぼり汁を飲ませ、ウルシカブレには葉を塩で揉んで患部に貼り付け治療。成分は無機物で硝酸カリウムと塩化カルシウムが知られている。

スポンサードリンク