ハス:メディカルハーブ・アロマ事典

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ハス

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 蜂の巣状の花托に果実が実ることからハチス→ハスという名になったと言われている。

 インド原産。地中の地下茎から茎を伸ばし水面に葉を出す。草高は約1m、茎に通気のための穴が通っている。水面よりも高く出る葉もある(スイレンにはない)。葉は円形で葉柄が中央につき、撥水性があって水玉ができる。花期は7~8月で白またはピンク色の花を咲かせる。

 実の入った花床(花中央の黄色部分)はたくさんの穴があいていて蜂の巣に似ていることからその名がついたともいわれる。漢字の「蓮」は漢名からで、種子が連なってつくことからといわれる。

 夏の朝に水面まで花茎を立てて開花する。朝早く開き午後3時頃には閉じる。花の開閉は3回繰り返し、4日目には花びらが散る。

 アジアの多くの国の国花となっている。仏教では西方浄土の極楽は神聖な蓮の池、と信じられているため、寺の境内にハス池をつくって植えるようになった。また多くの仏典に「蓮華(れんげ)」の名で登場し、仏像の台座にもその形がよく使われる。

 ちなみに、古代エジプトで神聖視されたのは蓮ではなく熱帯睡蓮(スイレン)である。

 泥の中にある根の部分はふくらんで蓮根(レンコン)になる。花、葉、茎、種子なども食用になる。

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