オレンジ:メディカルハーブ・アロマ事典

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オレンジ

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 オレンジ(orange)はカンキツ(柑橘類)の一種。スイートオレンジ(アマダイダイ、学名Citrus sinensis OSBECK)とサワーオレンジ(ダイダイ、学名Citrus aurantium)の総称だが、日本では通常前者を指す。転じて、だいだい色のことをオレンジ色という。

 原産地はインドのアッサム地方。中国を経てリスボンに伝わり、世界中に伝播した。 現在の主産地はアメリカ、ブラジル、スペイン、イタリア、メキシコなど。 日本での栽培はそれほど多くなく、国内流通品の大部分はアメリカのカリフォルニア産である。

 果皮、果肉共にオレンジ色(橙色)で多汁質。適度な甘味・酸味をもち、香り高い。 生食用のほか、ジュースの原料として利用され、またカモなどの肉の料理にソースとして用いられる。 中東では、花弁を蒸留して得られる液体「オレンジフラワーウォーター」を菓子や飲み物の香りづけに用いる。

 果皮と袋(じょうのう)が密着して離れにくいのが特徴。

 果実だけでなく、花、葉、樹皮など、全てが薬用になる植物です。オレンジブロッサム茶(花の浸出液)や葉の浸出液は、穏やかな味と香りで、緊張や不安をほぐして気分を落ち着かせてくれます。

 ストレスによる下痢症状を緩和したり、消化器の不調を和らげるので、幼児やお年寄り、病気の方にはお勧めです。

 [香り]
 さわやかな甘い香り。

 [相性のいい精油]
 アンジェリカ、クローブ、コリアンダー

 [植物の特徴]
 原産地は中国とインドですが、現在では世界各地とりわけ地中海沿岸やアメリカ大陸でみられます。果皮からはオレンジ油、花からはネロリ油、葉からはプチグレン油がとれます。

 [芳香剤としての歴史]
 すでにギリシャ帝国時代にヨーロッパに伝わり重用されていたようです。アメリカではキリスト教の宣教活動とともに西海岸まで伝わりました。現在エッセンシャルオイル(精油)は香水のほか、食品の香りづけとしても使われています。

 [ヒーリング作用]
 強壮作用、駆風作用、解熱作用

 [肌への効果]
 発汗作用があるため、肌から毒素を除去したり乾燥肌やシワ、皮膚炎の緩和にも効き目を発揮します。

 [精神作用]
 柑橘系特有のさわやかな甘い香りは、気持ちの落ち込みを慰め、明るい気分にしてくれます。

 [身体的作用]
 胃腸の不調(とくに神経性)を和らげる効果があり、下痢や便秘にも効きます。逆に食欲を増進するので、ダイエット中は避けたい香りです。体内でコラーゲンの生成を助けるので、筋肉痛を緩和したり骨を丈夫にする働きがあります。

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