フキ:メディカルハーブ・アロマ事典

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フキ

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 フキ(蕗)とは、キク科フキ属の多年草。

 茎は地上で伸びるのではなく地下茎となっている。早春、葉よりまえに花茎がでる。これを蕗の薹(フキノトウ)とよんでいる。雌雄異花であり、雌花は受粉後、花茎を伸ばしタンポポのような綿毛をつけた種子を飛ばす。開花時の草丈は5~10cmだが、結実時の草丈は80cmになるものもある。

 日本原産で、北海道・本州・四国・九州・沖縄に分布している。北は樺太から、朝鮮半島・中国でも見られる。水が豊富で、風があまり強くない土地を好み繁殖する。

 ふきのとうや葉柄を食用とする。ふきのとうは天ぷらや煮物・味噌汁にする。葉柄は灰汁を抜いて煮物などにする。

 フキの日本古来の呼び名は、ヤマフフキまたはオオバと呼んでいたが、日本の古書「本草和名(ほんぞうわみょう・918)」には、始めて中国の植物の款苳(かんとう)に、フキをあてていることが記されている。

 フキは、ワラビとともに発ガン性物質が含まれていることが、よく知られているが、アク抜きや塩漬けなどの処理をすることによって発ガン性は消滅するので、季節料理として風味を楽しむぐらいの摂取量であるならば、なにも心配はない。

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