コリアンダー:メディカルハーブ・アロマ事典

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コリアンダー

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 コリアンダー(coriander、学名 Cariandrum sativum L.)は、セリ科の一年草。コエンドロとも。俗に中国パセリとも呼ばれる(パセリとは別の植物)。

 地中海東部が原産。高さ80cm程度で、葉、茎、果実には特有の芳香があり香辛料として用いられる。熟した果実にはレモンにも似た香りがある。

 葉は主に東南アジア-東アジアで薬味として利用されるが、独特の風味があり人によって好き嫌いが分かれ、その風味を嫌う人にカメムシのような風味であると評される。

 ポルトガルではコエントロ(coentro)と呼ばれ、魚介類と野菜を主な材料とする鍋料理であるカタプラーナなどの郷土料理によく用いられる。ポルトガル料理の味を特徴づける重要な食材である。

 食用以外では、カニやエビを食べた後に手を洗うフィンガーボールに入れて、臭い消しにする例がある。

 [香り]
 甘くてややピリッとした香り。

 [相性のいい精油]
 オレンジ、ガルバナム、サイプレス

 [植物の特徴]
 原産地はモロッコ。最近ではロシアや地中海沿岸でも栽培されています。高さ60センチほどの草につく種子からエッセンシャルオイル(精油)を抽出します。

 [芳香剤としての歴史]
 昔から薬用、料理用の両方で使われてきました。ギリシャやローマでは早くもワインの香り付けとして使われました。17世紀にはフランスの修道院で化粧水の成分として使われ始めました。現代ではリキュールにも使われています。

 [ヒーリング作用]
 駆風作用、健胃作用、刺激作用

 [肌への効果]
 はっきり分かっていません。

 [精神作用]
 無気力、精神的な疲労を和らげ、気持ちをリフレッシュさせます。記憶力を高めるともいわれます。

 [身体的作用]
 体を温める作用があり、リウマチや関節炎の症状を和らげます。また消化系に作用して、腸内のガスを出し胃の不調を和らげます。特にはしかによく効くともいわれます。

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