キャラウェイ:メディカルハーブ・アロマ事典

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キャラウェイ

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 キャラウェイ(英:Caraway、学名:Carum carvi)。セリ科の二年草。原産地は西アジア。香辛料として用いられるのはその種子(植物学上は果実)。和名は姫茴香(ひめういきょう)。フェニキア人の手によってヨーロッパ中に広められた。

 キャラウェイと言う名前はこの香草を最初に調理に使用したアラビア人が、カルウィヤーまたはカラウィヤーと呼んでいたことに由来する。

 今日のドイツの植物療法でも、粉砕したアニスとフェンネルとキャラウェイの等量混合茶を「AFC tea」と呼び、駆風の目的で処方します。この目的では、チンキ剤やキャラウェイの精油を植物油に希釈したマッサージオイルでおへその回りをマッサージする方法でも用いられます。

 欧米では昔から、食べた後にお腹の張りやすいパンやキャベツ料理に、風味付けを兼ねてキャラウェイを入れる習慣があり、昔の人の知恵の深さに気付かされます。またエリザベス時代の英国では、キャラウェイを使った料理がお皿に盛られると、それは食事の終わりを告げるしるしだとされていたといいます。キャラウェイの種を噛めば消化促進、食欲増進に役立ち、息もすっきりします。

 [香り]
 甘く、胡椒のようにややスパイシーな香り。

 [相性のいい精油]
 安息香、エレミ、オレンジ

 [植物の特徴]
 ロシアや北ヨーロッパでの栽培が頻繁です。クミンに似た実からエッセンシャルオイル(精油)が蒸留されます。

 [芳香剤としての歴史]
 石器時代の大昔から香辛料として使われていたようです。アラブ世界では視力を高めたり、呼吸を整える作用があるとされました。現在は香辛料としてのほかリキュールの成分にもなっています。

 [ヒーリング作用]
 強心作用、去痰作用、駆虫作用

 [肌への効果]
 細胞の再生を活性化する働きがあり、創傷を治します。皮膚のかゆみやにきびにも効果的です。

 [精神作用]
 疲労回復、ストレス解消の作用があります。温かい気持ちをもたせ、エネルギー充電を促します。

 [身体的作用]
 消化器系に有効で、胃痛や胃痙攣などの症状を緩和し、消化を促します。また胃酸の生成を抑えて口臭を防ぎます。母乳の出をよくしたり、生理痛を和らげる働きもあるとされます。

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