ベニバナ:メディカルハーブ・アロマ事典

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ベニバナ

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 ベニバナ(紅花)とは、キク科ベニバナ属の植物。末摘花(すえつむはな)ともいう。紅色染料の原料として栽培される。

 インドまたはエチオピア原産とされ、広く温帯に分布している。わが国には応神天皇の時代にシルクロ-ドを経て渡来し末摘花と称された。

 1年生または越年生の種子繁殖作物で,高温・乾燥を好む。暖地は秋播き,寒地は春播きする。染料用は開花着色後に収穫する。葉の刺は染料用種には少なく,油料種は多い。

 赤色染料は着色した花を収穫後処理して作り,化粧用とする。種子はリノ-ル酸含量が高いので,食用油として用いられるほか,医薬原料等にも使用される。また,葉はサラダ用,花は通経薬としても用いられる。

 世界の栽培面積 140万haのうち50%以上がインドで栽培され,そのほかメキシコ,アメリカ等の乾燥地帯での栽培が多い。わが国では徳川時代までは高級染料として100トン近くの生産があったが,明治に入って洋紅や化学染料の輸入により栽培は衰退し,現在は,山形県ほかで 3~ 4haが栽培または試作されているに過ぎない。

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