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ヘチマ
ヘチマ(糸瓜)はインド原産のウリ科の植物の一種。
巨大なキュウリのようなをつけ、若い果実は食用に、成熟した果実は強い繊維が発達するのでたわしなどに用いる。果実は成熟後、次第に乾燥し、種子の周囲が繊維で支えられた空洞となる。その頃になると果実の先端が蓋のように外れ、果実が風でブラブラと揺れるたびに、ここから遠心力で種子が振り出され、飛び出す。原産地で野生植物であったときには、こうして一種の投石器のような機構で種子散布を図っていたと考えられる。
ヘチマはインド原産で江戸時代に渡来し、糸瓜(いとうり)と呼ばれ、若い瓜を煮たり、漬けものにして珍重されていた。ヘチマの別名、糸瓜の意味は老熟すると繊維が多く糸が織られているようで中国でつけられたものである。江戸時代の後期には、化粧水としてヘチマの水がとられ、江戸城大奥の女中たちもさかんに使ったという記録が残されている。
ヘチマは9月上旬ころ、茎を地上50cmぐらいに切り、一升瓶に差し込んでおくと、一晩でへちまヘチマ水が2リットル近くとれるので、これを煮沸ろ過し、グリセリンとエタノールを加え、香料を入れるとへちま(ヘチマ)水がでる。
ヘチマを湯上りに手や顔にぬると肌がうるおい、すべすべするほか、ひびやあかぎれ、しもやけにつけてもよい。これはヘチマに含まれるサポニンの一種であるヘチマサポニンの効能と言われている。
ヘチマ水の作り方(1リットルの場合)
1. ヘチマ水1リットルを鍋に入れ、40~50度位になるまでコンロで加熱します。
2. 温まったらコンロの火を止め、ホウ砂5gを加え、良くかき混ぜて溶かします。
3. ホウ砂が完全に溶け、ヘチマ水の温度もある程度下がったら、エタノール 100ml を加えてかき混ぜます。
4. 更に、グリセリン 50ml を加えてかき混ぜます。
5. ベルガモット油などの香料を数滴加えて、よくかき混ぜます。
6. クッキングペーパーなどを用いて、予め用意しておいた瓶に少量ずつろ過します。
(ろ過する前に 5.の段階で暫らく静置しておくと不純物が沈殿してろ過し易くなります。)
以上で完成です。
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