ニンニク:メディカルハーブ・アロマ事典

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ニンニク

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 ニンニク(蒜:大蒜:葫、Allium sativum)とは、ユリ科の多年草で、球根(鱗茎)を香辛料として用いる。

 ガーリック (GARLIC) とも呼ばれる。日本ではニンニクやノビル(野蒜)など根茎を食用とするユリ科の植物を総称して蒜(ひる)と呼んでいたが、特にノビルと区別する場合にはオオヒル(大蒜)とも称した。生薬名は大蒜(たいさん)。

 ニンニクは、僧侶が荒行に耐えうる体力を養うために食したとされ、その語源はあらゆる困難に耐え忍ぶという意味の仏教用語の「忍辱」とされる。

 原産地は中央アジアと推定されるが、すでに紀元前3200年頃には古代エジプトなどで栽培・利用されていた。日本には中国を経て8世紀頃には伝わっていたと見られる。

 日本では江戸時代、その臭気により公家・武士階級では食べる事を禁止されていた。ニンニクが広く食べられる様になったのは明治以降になってからである。

 [香り]
 強いクセのある刺激的な香り。

 [植物の特徴]
 原産地はアジアですが、スペイン、エジプト、フランスでも生息しています。白やピンクの花をつけますが、エッセンシャルオイル(精油)を抽出するのは地中の鱗茎からです。

 [芳香剤としての歴史]
 昔から長寿を促すといわれ、精力をつける作用も注目されていました。漢方でも広く使われています。

 [ヒーリング作用]
 強壮作用、去痰作用、駆虫作用

 [肌への効果]
 吹き出物や膿瘍といった皮膚の不調を緩和する働きがあります。潰瘍や腐敗が置きやすい創傷の消毒にも使われます。

 [精神作用]
 体を温め、精神的な疲労を取り去る働きがあります。

 [身体的作用]
 甲状腺の機能を整え、リンパ系を活発化させることにより、体を丈夫にし、代謝を高めてし若返りを促します。その一方で循環器系にも働きかけて動脈硬化ををおきにくくします。呼吸系にも親和性があり、気管支炎や結核などの症状を和らげる効果があります。

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