レモン:メディカルハーブ・アロマ事典

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レモン

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レモン(檸檬)はミカン科の常緑低木、またはその果実のこと。原産地はインド北部(ヒマラヤ)。別名を枸櫞(くえん)とも言い、クエン酸の名はこれに由来する。カンキツのひとつ。

 樹高は3mほどになる。枝には棘がある。葉には厚みがあり菱形、もしくは楕円形で縁は鋸歯状。紫色のつぼみを付け、白ないしピンクで実と同じような強い香りのする5花弁の花を咲かせる。果実はラグビーボール形(紡錘形)で、最初は緑色をしているが、熟すと黄色になり、ライムにもよく似ている。

 レモンはビタミンC補給などに役立ちます。

 レモンは東南アジアが原産といわれるミカン科の常緑高木で、レモンティーやサラダなどが普及した現在では、欠かせない果物のひとつです。日本にレモンは明治になってから、アメリカから苗木が導入されましたが、ほとんど広がらず、現在はアメリカから大部分が輸入されてまかなわれています。

 レモンの果実100g当りのビタミンCは90mgもあるので、ビタミンC不足を補うのによいものです。レモン果汁だけを搾ったものは、約半分の45mgになります。レモンの果肉にはビタミンCのほか、クエン酸が多く、レモンの果皮にはリモネンやシトラールなどの精油、ヘスピルジン、ビタミンB群を含みます。

 かぜの初期にレモンの果皮を刻み砂糖を加えて、熱湯を注いで飲むと、汗が出て熱が早く下がります。レモンの果皮を捨てずに、3~5個分を刻んで布袋につめ、浴料とすれば皮膚の美容にもよく、湯ざめしにくい体になり、冷え症などにもよいとされます。

 [香り]
 フレッシュで鋭い柑橘系の香り。

 [相性のいい精油]
 安息香、イランイラン、カモミール

 [植物の特徴]
 原産地はインドですが、現在ではフロリダやカリフォルニアでよく栽培されます。果皮を圧縮あるいは蒸留してエッセンシャルオイル(精油)を抽出します。

 [芳香剤としての歴史]
 昔から血圧降下作用や消毒作用、動脈硬化防止作用が認められてきました。現在は食品と香水の香付けとしてよく使われています。

 [ヒーリング作用]
 緩下作用、強肝作用、強壮作用

 [肌への効果]
 古い皮膚細胞を取り除き、ツヤのある肌を作ります。

 [精神作用]
 気持ちをリフレッシュさせ、頭の働きをクリアにします。

 [身体的作用]
 血液の循環を促す優れた効果があり、高い血圧を下げる一方で、貧血症状を改善します。鼻血を止めるなど全般的な止血作用もあります。

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