マコモ:メディカルハーブ・アロマ事典

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マコモ

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 マコモは北海道から九州、東アジアから東南アジアに分布する大型の多年生草本。ため池の湖岸、沼沢地、流れの緩やかな河川などに生育し、草丈は1.5mを越える。8月から10月にかけて花序を形成する。雌花は花序の先端につき緑色、雄花は下部について淡い紫色を帯びる。種子は食用となり、ワイルドライスとして販売されることもある。種子は稔ったものからすぐに脱落するので、花序はいつもまばらな印象がある。種子を集めるためには、船の中にたたき落としたという。

 地下茎は直径1.5~2cmで、水深が地表面付近である場合には泥中を伸長するが、水深の深い場所では水中を浮かんでのびる。波浪の影響が少ない場所ではヨシよりも水深の深い場所まで群落を形成するが、風の影響が強い場所では群落を形成しにくい。

 大きいものは2mを越え、地方によりコモガセ、コモガヤ、マコ、チマキグサ、カツミ、ハナカツミ、ガッゴなどとも呼ばれている。わが国では田圃の水路など至る所の湿地帯に見られ、更に中国大陸や沖縄、北米インディアンの間では現在でも食用としているといわれる。

 中国では黒穂病菌の寄生した若い茎を菰角(こもづの)といい食用とし、菌の成熟したものは油を加えてマコモ墨といい眉墨とした。

 マコモを母体にして発生させる微小単細胞生物は「マコモ耐熱菌」と名付けられ、製品化された。

 マコモ耐熱菌については、未だ科学的に解明されていないとされているが、マコモ耐熱菌は微生物ながら病疫微生物ではない。マコモ耐熱菌は無数の繊毛で被われ、体内で芽胞を形成する。芽胞中に自身が生きるための栄養を蓄え、1000℃の高熱にも死なないマコモ耐熱菌は、三つの形に変化し、体内から代謝物質を排出するが、この代謝物質が人体に有効ではないかとされている。

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