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トウモロコシ
トウモロコシは、イネ科の一年生植物。穀物として人間の食料や家畜の飼料となるほか、デンプンや油の供給源としても重要で、年間世界生産量は6億トンに達する。
日本語では地方により様々な呼び名があり、トウキビ、ナンバ、トウミギ、コウライキビなどと呼ぶ地域もある。
イネ科の一年草で、高さは 2m に達する。イネ科としては幅の広い葉をつける。
発芽から3ヶ月程度で雄花(雄小穂)と雌花(雌小穂)が別々に生じる。雄小穂は茎の先端から葉より高く伸び出し、ススキの穂のような姿になる。雌小穂は分枝しない太い軸に一面につき、包葉に包まれて顔を出さず、長い雌蕊だけが束になって包葉の先から顔を出す。トウモロコシのひげはこの雌しべにあたる。
花粉は風媒され、受粉すると雌花の付け根が膨らみ可食が形成される。イネ科では珍しく、種子(果実)が熟すると穎の中から顔をだす。
子実は食用,でん粉,油,飼料等に利用される。また,青刈サイレ-ジ飼料としての利用も多い。未成熟のスウィ-ト種はスウィ-トコ-ンとして,ポップ種はポップコ-ンとしてそれぞれ食用となる。
世界のトウモロコシ子実の生産量 3.7億トンのうち,5割弱をアメリカが生産し,その他中国,ブラジル等で生産量が多い。わが国では青刈サイレ-ジ用に約12万ha栽培されているが,子実は全量輸入され,大部分が配合飼料として利用される。
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