アニス:メディカルハーブ・アロマ事典

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アニス

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 アニス (Anise, Pimpinella anisum)は、セリ科の一年草。原産地はギリシア、エジプトといった地中海東部地域。開花期には花茎が伸びて高さ50cmほどの高さにまで成長する。種のように見える果実(アニシードとも呼ばれる)をアニス果(アニシード:aniseed)と呼び、香辛料として用いる。

 ケーキやクッキーなどの菓子類やパン、アブサンやウーゾなどのリキュールの他、カレーや魚介類の料理にも使用される。時には息の香りを良くするためや、消化剤などとしても用いられる。

 果実は長さ5㎜程度で2つに結合した心皮からなる双懸果であり、強い芳香を持つ。地上に出ている部分は若いうちは野菜として食用にされる。茎はセロリと食感が似ており、香りはアニシードよりもずっと弱い。

 [香り]
 温かみがあるなかにもピリリと刺激のある香り。

 [相性のいい精油]
 アミリス、カルダモン、ガルバナム

 [植物の特徴]
 羽毛のような葉と小さな白い花が特徴。灰褐色の種子を蒸留してエッセンシャルオイル(精油)を得ます。原産地は中東ですが、現在はヨーロッパやアメリカの温暖な地域でもみられます。

 [芳香剤としての歴史]
 消化器官に鎮静作用があることで知られ、種子は昔からパンやケーキに使われてきました。現在ではぺルノーなどのリキュール類のほか、歯磨き粉やマウスウォッシュの成分となっています。

 [ヒーリング作用]
 緩下作用、強心作用、去痰作用

 [肌への効果]
 感染性の皮膚病に効くといわれます。エッセンシャルオイル(精油)はシラミを駆除する力もあります。

 [精神作用]
 疲れを癒すリラックス効果があります。

 [身体的作用]
 心臓の動悸を鎮める一方で、気道に働きかけて喘息や呼吸困難を鎮めます。消化器系への効果は有名で、とくに神経性の消化不良、吐き気を抑えるのに威力を発揮します。

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