クスノキ:メディカルハーブ・アロマ事典

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クスノキ

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 クスノキ(樟)とは、クスノキ科ニッケイ属の、常緑高木である。一般的にクスノキに使われる「楠」という字は本来中国のタブノキを指す字であるため正確には「樟」と記述する。別名クス、ナンジャモンジャ。

 クスノキは高さ30mまでになる。ときに老大木で直径5mに達するものがある。葉は互生、卵形、広卵形で長さ6-10cm。春、新葉が伸びだすと、まもなく古い葉は全部落ちる。芽出しの若葉は淡紅色、橙黄色などから淡緑色に変わり美しい。花と果実は目立たない。

 ショウノウ(樟脳)はクスノキの材を水蒸気蒸留して得られるモノテルペンに属するケトンの1つ。融点は178℃であるが常温でも少しずつ昇華する。この性質を利用して防虫剤と強いて広く使われた。

 クスノキの材にこのような物質が含まれているということは、クスノキの材そのものに防虫作用があるということであり、クスノキでタンスを作ると防虫性が高いことになる。神社などに大きく生長したクスノキが見られることがあるが、この防虫作用と長寿であることとは関係が深いであろう。

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