シトロネラ:メディカルハーブ・アロマ事典

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シトロネラ

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 シトロネラは、スリランカが原産のイネ科の植物で、マダガスカル、ビルマ、南米など熱帯地域に広く生育します。生命力が強いハーブで、細長い葉は1メートル近くまで成長します。

 シトロネラのエッセンシャルオイル(精油)は、レモンに似た鮮烈で強い香りが特徴です。イネ科の植物ですが、香りは柑橘系として分類されます。高級精油のメリッサ(レモンバーム)にも香りが似ています。

 シトロネラの最も優れた特長は、その香りに昆虫忌避作用があることで、特に蚊に対しては非常に威力を発揮することで知られています。シトロネラの香りを嫌がって、蚊などの昆虫が近寄らなくなるため、天然の虫除けアロマとして役立ってくれます。蜜蝋を使った手製の虫除けクリームをはじめ、アロマスプレーやアロマランプでの蒸散など、様々な方法で使うことができます。  アロマテラピーで使用される大抵のエッセンシャルオイル(精油)は、一年を通じて需要にさほどの変動はありませんが、シトロネラだけが夏場に特に需要が高まるのもこのためです。蚊避け以外にも、コットンなどに染み込ませて洋服ダンスに置いておくと、衣類の防虫に役立ってくれます。また、犬や猫などのペットに対しては、ノミ除けにも便利に使うことができます。一方で、猫が嫌う香りでもあり、猫を近づけたくない場所の香り付けとしても、使うことができます。

 心身に対しては、気分をリフレッシュして、明るくしてくれるほか、デオドラント効果にも優れており、汗をかいた後の足浴(フットバス)に使えば、消臭とともに足を優しく癒やしてくれます。

 シトロネラのエッセンシャルオイル(精油)には優れた昆虫忌避作用(虫除け作用)があることから、蚊よけ用ろうそくなど様々な虫除け剤の原料成分として広く使われています。また、香水や石鹸、スキンローションなどの化粧品、洗剤などの原料としても広く使用されています。

 [香り]
 レモンに似た軽い甘さのある香り。

 [相性のいい精油]
 イランイラン、カユプテ、セージ

 [植物の特徴]
 原産地はスリランカ。中南米でもみられます。90センチ強の草の葉を蒸留してエッセンシャルオイル(精油)を得ます。このとき新鮮な葉でなく乾燥させた葉のほうが香りのいい精油が得られます。

 [芳香剤としての歴史]
 19世紀にヨーロッパに伝わり蚊を取るロウソクの成分として広く使われました。現在では香水、石鹸、ローション、洗剤などに多用されています。1980年代からジャワ産のより高品質な精油が登場しました。

 [ヒーリング作用]
 強壮作用、抗うつ作用、殺虫作用

 [肌への効果]
 ネロリ油やベルガモット油と組み合わせて皮膚をやわらかくする作用があります。

 [精神作用]
 抑うつ症状を和らげます。

 [身体的作用]
 頭痛や神経痛を和らげます。一般的な虫除けやペットの寄生虫駆除にも効果的です。加湿器に加えれば、室内を殺菌することもできるでしょう。疲れた足をリフレッシュさせる体全体を活性化する作用もあります。

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