ナツメグ:メディカルハーブ・アロマ事典

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ナツメグ

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 ナツメグ(にくずく)、ニクズク、英:nutmeg、学名:Myristica fragrans)は、ニクズク科の常緑高木。およびその種子から作られる香辛料。仏名はミュスカード (mus cade)。

 ナツメグの種子東インド諸島、モルッカ諸島が原産とされる。 多くは雌雄異株で、樹高は10~20mに達する。 播種後7年以降に結実しだす、成長の遅い植物である。

 アンズに似た卵形の黄色い果実をつける。果実は成熟すると果皮が割れ、網目状の赤い仮種皮につつまれた暗褐色の種子が現れる。 この仮種皮を乾燥させたものが香辛料の一つ、メースである。

 ナツメグには防腐作用があり、肉料理や肉加工品につかわれる。またナツメグの精油は抵抗力を高め、催淫作用があるといわれている。

 ナツメグのエッセンシャルオイルには、スパイシーなハーブの香りがし、香りをかぐとすっきりした気分になる。バスオイルに使う場合は、刺激が強いので数滴にとどめ、湯をよくかきまぜてから入る。身体をあたためるのによい。

 ナツメグはインドネシアで多く栽培され、オイルは11kgのナツメグから1kg程度とれる。ナツメグには胃腸の働きを高めて食欲を増進させ、消化を促進させる働きがある。

 [香り]
 ジャコウ系のスパイシーな香り。

 [相性のいい精油]
 オレンジ、ガルバナム、クローブ

 [植物の特徴]
 原産地はモルッカ諸島など東アジアの諸島群。高さ14メートルほどの木になる実の仮種皮(メース) を取り除き、割って出た仁(核)からエッセンシャルオイル(精油)を抽出します。

 [芳香剤としての歴史]
 薫香や軟膏の成分として古くから使われてきました。18世紀半ばにオランダによるモルッカ諸島の香辛料独占が終わると、世界的に使われるようになりました。現在は食品、リキュール、ヘアローションなどの成分として使われています。

 [ヒーリング作用]
 緩下作用、強心作用、強壮作用

 [肌への効果]
 頭皮をさっぱりさせるのによく効くといわれます。

 [精神作用]
 気持ちを元気づけたり、失神したときの気付け薬にも使われます。

 [身体的作用]
 女性ホルモンと似た働きをするため、月経の量を正常にし月経痛を和らげます。出産時に子宮を収縮させて分娩を軽くするともいわれます。また脂肪や炭水化物の分解を促進し、食欲を増進させます。また下痢止めと便秘解消の両方に効きます。

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