リンドウ:メディカルハーブ・アロマ事典

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リンドウ

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 リンドウ(竜胆)はリンドウ科リンドウ属の多年生植物。

 湿った山野に自生し、秋に茎を伸ばして釣り鐘型できれいな紫色の花を上に向けて咲かせる。 葉は細長く、対生につく。

 かつては水田周辺の草地やため池の堤防などにたくさん自生していたが、そのような場所は農業との関係で定期的に草刈りがなされ、草丈が低い状態に保たれていたため、リンドウやアキノキリンソウなどの草花が多かった。近年、そのような手入れのはいる場所が少なくなったため、リンドウをはじめ、これらの植物は見る機会が少なくなってしまい、リンドウを探すことも難しくなってしまっている。

 園芸植物として、または、野草の一つとしてよく栽培される。

 リンドウや他のいくつかのリンドウ属の根は生薬で苦味健胃作用がある。竜胆を含む漢方方剤には竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)、立効散 (りっこうさん) などがある。 (但し、ゲンチアナ(Gentiana lutea)は、生薬名もゲンチアナで、やはり苦味健胃作用がある。)

 名前の由来は、クマの胆(い)より苦いという生薬名の、竜胆(りゅうたん)を、音読みにしたもの。 別名では、胃病み草(いやみぐさ)、ケロリグサなど、胃に関する名前がある。

 リンドウ科には、世界に約70属1150種以上もあり、日本には12属38種がある。このうち、リンドウ属には比較的大型のエゾリンドウ、リンドウ、トウヤクリンドウと小型のミヤマリンドウ、フデリンドウ、ハルリンドウなど14種類がある。

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