ハトムギ:メディカルハーブ・アロマ事典

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ハトムギ

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 ハトムギ(鳩麦)はイネ科ジュズダマ属の穀物。ジュズダマとは同種で、栽培用の変種である。

 中国南部からインドシナ半島にかけての地域原産とされる。漢方や民間療法では、皮を剥いた種子をヨク苡仁(よくいにん)と呼んで薬用に用いられ、いぼ取りの効果、利尿作用、抗腫瘍作用などがあるとされる。また、ハトムギ茶などに利用される。

 ハトムギの、茎は根から数本叢生(そうせい)し分岐して色は緑色をしている。葉は互生、長さ30~60センチ、巾2~4センチの細長い披針形、先は尖って、葉縁はざらつき、葉の基の方は葉鞘となって茎を抱く。

 花は、8~9月ころ葉腋の軸に数個、穂状花序をつくり、下部の1つの雌花穂は変形した硬貨の葉鞘につつまれている。中には3花入っていて、育つのは1花しかない。 果実は花の咲いた後、苞が暗褐色の堅い果実状となって中にうすい果皮に包まれた種子がある。

 名前の由来は、明治以降に、ハトが好んでその実を食べることから、ハトムギという名がついたといわれるが、それ以前には、1反歩(約10アール)で、4石(約180リットル)の収穫があるということから、四石麦(しこくむぎ)という名がついていたといわれる。ハトムギは、古来「ショクムギ」「朝鮮麦」「唐麦」などと呼ばれていた。

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